イベント専門のコンサルティング会社ホットスケープの代表 前野さんに聞く「【初心者必読】成功するイベント・セミナーの作り方」第5回目テーマは「イベント集客のポイントやヒント」です。
第2回ではイベントの目的を明確化することの大切さをお話ししてもらい第3回では企画書・計画書の書き方を、第4回では会場の選び方を教えてもらいました。
【成功するイベント・セミナーの作り方 第2回】そのイベント、何のためにおこなうの?イベント企画の際に最も重要なポイントとは
【成功するイベント・セミナーの作り方 第3回】企画書はラブレター?イベントの魅力が十二分に伝わる企画書・計画書の作り方
【成功するイベント・セミナーの作り方 第4回】会場が公表しているキャパ数を疑え?失敗しない会場選び、手順と考え方をご紹介
ここまでくるとイベント本番まであと一歩!なのですが、イベントの集客はうまくいっていますか?
対象者は全員必ず参加するというタイプの社内イベントなら特に問題はないでしょうが、参加が任意の社内イベントや社外の人をたくさん招く大きなイベントでは、当日人が少なくてがらがらだったらどうしよう…という不安がつきまといますよね。
今回は前野さんに集客のポイントやヒントを聞いてみましょう。
イベント集客におけるSNS活用のメリットとは
- ――レジストレーションツール以外のことも教えてください。SNSなどはどうでしょうか?
- SNSももちろん有効活用できますよ。Facebookページなどでイベントの情報を小出しにしていくのはおすすめの方法です。
一度に多くの情報を与えるよりも、情報を少しずつ追加していくほうがファンやフォロワーとの接触回数を増やすことができます。そして、これもアーリーバードチケットと同じ考え方ですが、イベントの全ての企画が決まってから告知を始めるよりも、決まったことからどんどん情報発信していくほうが、早くから参加者を集めることができます。
- ――SNSを使って集客するメリットにはどんなものがありますか?
- イベントの周知や集客において、SNSのよいところは2つ。
1つ目は、参加者が転職や独立などで会社が変わっても、つながり続けていられること。新しい名刺をもらう機会がなくメールアドレスがわからなくなっても、SNS上でアプローチをすることができます。
2つ目は、イベントに参加したかったができなかったという人にも、そのイベントや次の開催の情報を発信できること。参加の意思はあったが日程が合わなかったという人は、次のイベントの参加可能性が高い人です。次回の開催まで積極的にアプローチを続けましょう。
- また、少し話は変わりますが、参加者が各自のSNSでそのイベントを勝手に広報してくれるような仕掛けを作るというのも大事なポイントです。参加申し込みが完了したときの画面がおもしろいとか、当日の会場にインスタ映えのするコーナーがあるとか、撮影がOKのステージイベントの場合どの席から撮られてもわかりやすく見えるよう工夫されているとか…
このように参加者が思わずシェアしたくなるような情報や映像を用意することも集客の1つといえるでしょう。
- ポイント
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- SNSのメリットはつながり続けていられること。
- 情報は早くから少しずつ提供し、見た人が拡散したくなるような仕掛け作りも忘れずに。
さすがイベントのプロ前野さん、集客といってもただ漠然と人を集める方法ではなく、どうすれば参加しやすくなるか、参加したくなるかという人間の心理をとらえたヒントが目白押しでした。
告知の際の内容(文章など)にお悩みの方はぜひ第3回の記事の「企画書はラブレター その内容エレベータピッチできますか?」なども参考にしてください。
企画書を作るときのポイントは、チラシやSNS投稿でのイベント告知においても活用できることが多くあります。
参加者が集まり始めたらいよいよ本番!次回は「運営とは?運営マニュアルの意義と作り方」について、お伝えします。
どうぞお楽しみに!