トップ 会議を上手に進めるスキル・ノウハウ -番外編- 「社外会議室」のこれからの可能性に向けて

会議を上手に進めるスキル・ノウハウ -番外編- 「社外会議室」のこれからの可能性に向けて

会議を上手に進めるスキル・ノウハウ -番外編-
「社外会議室」のこれからの可能性に向けて

HR EXPO 2016出展 (株)インフィールドブースをレポート
HR EXPO 2016出展 (株)インフィールドブースをレポート
社内外のセミナーや研修、イベントなどに利用される社外会議室。イベントスペースや会議室を外に持つことにより固定費を削減させ、会議やセミナーのマンネリを防ぐ、新しい会社のあり方として定番化しました。一方で、“どこでも会議が可能”なフリーアドレスのデザインオフィスや新人研修を行わないベンチャー企業なども増えています。この多様なオフィス状況の中、これからの社外会議室はどのように進化していくのでしょうか。
2016年7月13日(水)から15日(金)まで東京ビッグサイトで開催された第4回HR EXPO 2016に出展した株式会社インフィールドへの取材を通し、これからの貸し会議室の可能性を探っていきます。

「研修施設としての社外会議室利用の考察」をコンセプトに掲げたインフィールドのブース。メインに紹介していたのは、2016年3月にオープンしたばかりの「御茶ノ水トライエッジカンファレンス」(http://try-edge.infield95.com)。さらに、2017年秋オープンに向けて製作中の「赤坂インターシティコンファレンス」に設置される、幅150cm×奥行き50cmという画期的なオリジナルサイズの机を展示していました。
今回は、20年以上貸し会議室運営に携わってきたインフィールドのノウハウを結集し、満を持してオープンした「御茶ノ水トライエッジカンファレンス」の専任コーディネーター・武井さんに、その魅力をじっくりと語っていただきました。

ホテルのロビーのようなラウンジと、話し手・聞き手双方の集中力を高める会議室

―― 今年3月オープンにもかかわらず、すでにリピーターが後を絶たないという話を聞いています。「1度使ったらまた使いたくなる」と評判ですね。 武井さん(以下武井) ご好評の声をいただき、非常にありがたいです。「できるだけご利用者様の手間が少ない会場を作りたい」。そのことを念頭に会場を作ってきた結果だと思います。 ―― 御茶ノ水トライエッジカンファレンスでは、3つのこだわりを掲げられています。 武井 「1.空間へのこだわり」「2.プレゼンテーション環境へのこだわり」「3.スタッフのこだわり」 の3つです。
このこだわりひとつひとつに、今までに蓄積してきたノウハウ、繰り返してきたトライアンドエラー、そしてお客さまからお寄せいただいた貴重なお声を反映させ、最高のカンファレンス会場を作り上げることができたと自負しています。

インフィールドのノウハウを結集し、満を持してオープンした「御茶ノ水トライエッジカンファレンス」の専任コーディネーター・武井さんインフィールドのノウハウを結集し、満を持してオープンした「御茶ノ水トライエッジカンファレンス」の専任コーディネーター・武井さん
―― 3つのこだわりの具体的なポイントを教えていただけますか? 武井 まず「1.空間のこだわり」。
デザインは、数多くの空間デザインを手がけられ国内外で高く評価されている株式会社ドラフトさんにお願いしました。今までのカンファレンス会場のイメージを覆す素敵な空間を作っていただき、とても感謝をしています。
共有空間であるラウンジは上質なホテルやおしゃれなカフェのような空間になっています。ドラフトさんのホームページに実績としてこの御茶ノ水トライエッジカンファレンスが掲載されているのですが、それを見て「TVドラマの撮影に使いたい」とお問い合わせを何件も受けるほど反響がありました。
御茶ノ水トライエッジカンファレンスのこだわりの1つである「空間へのこだわり」がうかがえるラウンジ御茶ノ水トライエッジカンファレンスのこだわりの1つである「空間へのこだわり」がうかがえるラウンジ

―― 確かに素敵な空間ですね。 武井 照明は少し仄暗く、大人の雰囲気を演出しています。四つの会議室の中心にラウンジがあるのですが、無機質なパーテーションは置かず、大きな柱で区切っています。この柱があることでオープンながらも空間が分けられ、他の会議室を使うお客さまとの間にほどよい距離感が生まれるのです。 ―― ホテルのロビーやゆったりしたカフェなど、ゆるやかな人のさざめきが聞こえると落ち着くという人は多いです。こうした空間にすることで、社内とは気分がガラっと変わりそうですね。 武井 まさにそれを目指しています。予算をかけて使っていただくのですから、社内会議室と同様の空気感では意味が無いので。

―― 会議室内部も非常にこだわりがあると伺っています。 武井 はい。内部のデザインは、ラウンジとは逆に集中しやすいようシンプルにまとめました。セミナーや会議中はその目的に集中し、休憩時間にはラウンジに出てホッと一息。ONとOFFを切り替えることにより、より上質な学びにつながるようになっています。
ぜひ見て、その効果を感じていただきたいのが正面の壁面の下り天井です。間接照明がぐるりと回るように設置してあり、照明をつけるとパッと世界が変わります。たとえ演台がなくてもステージ感が増し、講師の方に視線が集中します。この演出で会場内がキリっと引き締まる瞬間を初めて見た時は、本当に感動しました。

ステージを模したプレゼンテーションスペースは、下がり天井と間接照明の作用で講師や発表者をよりスタイリッシュに魅せる設計ステージを模したプレゼンテーションスペースは、下がり天井と間接照明の作用で講師や発表者をよりスタイリッシュに魅せる設計
―― それは素敵ですね。講師の方からも喜ばれるでしょう。 武井 はい。様々な会場でセミナーを行っている講師の方に「素晴らしい会場だった」とお褒めいただくと、非常に誇らしい気持ちになります。また、あるセミナーの運営事務局の方からは、開催後の参加者アンケートで「モチベーションが上がった」「内容がよく頭に入った」との意見が多かったと伺いました。このように、講師と参加者それぞれに、よりよい効果が実際に出ているのが本当に嬉しいです。

利用者の声から生まれた、担当者の気持ちに沿った設備

武井 先ほど申し上げた下り天井・間接照明で講師に集中できる環境であること。それに加えて、高輝度プロジェクター(有料)や聴きやすさにこだわった埋め込みスピーカー、多台数のパソコンを一度に使うことができる無線LANなど、これ以上ないほどに設備を充実させました。さらに特筆すべきは、それらを操作する設備を前方に集約していること。講師の方が自分で照明や音量を操作できるのです。セミナーの途中で「もう少し明るくして」「音を大きく」など他のスタッフへ依頼をしなくても自分で操作できます。これが講師の方には一番のメリットかもしれません。 ―― それはとても便利ですね。途中で中断するセミナーは、話し手・聞き手の双方にストレスがあるものですから。

武井 そうなんです。また、後方にはコートをかけるラックやゴミ箱が設置してあります。基本的にはゴミはお持ち帰りの会場が多く、ゴミ箱が設置してある会場は意外に少ないので「これは助かる!」「担当者の気持ちをよくわかっている!」というお声を数多くお寄せいただいています。 ―― そのような会場を作りあげるには、大変な労力がかかりそうですね。 武井 私たちが作りたい会場イメージの要望と、設計や施工でできることのすり合わせは綿密に行いました。また、備品にもこだわりがあります。椅子ひとつ選ぶのもさまざまな展示会へ足を運び、少しでも座りやすく、動かしやすい、機能とデザインが調和するものを選んでいます。高級感を演出したラウンジの印象が強いためか「利用料が高い」というイメージを持たれる方が多いですが、そんなことはありません。

各部屋に用意した受付カウンターや掘り込み棚はインテリアとしての一端を担い、コート掛けやゴミ箱等、乱雑になりがちな備品類は全て会議室内後方の壁に埋め込んだしつらえ各部屋に用意した受付カウンターや掘り込み棚はインテリアとしての一端を担い、コート掛けやゴミ箱等、乱雑になりがちな備品類は全て会議室内後方の壁に埋め込んだしつらえ
マイクやホワイトボードなどの備品は、プロジェクター以外は全て基本料金に含まれており、トータルで考えるとリーズナブルなのではないでしょうか。価格面でも満足していただけるよう、かなり頑張っています(笑)。 ―― やはり、今までのノウハウを集約したからこそできた会場なのですね。では「3.スタッフへのこだわり」の具体的なポイントを教えてください。
「ご利用いただくすべてのお客さまにとって使いやすく満足いただける施設となるよう育てていきたい」と語る武井さん

武井 御茶ノ水トライエッジカンファレンスでは、ご予約のお電話から会場セッティング、請求書の発行まで、全ての流れを同じスタッフが責任を持って行うので「安心感がある」と、とても好評です。 ―― 武井さんがお客さまに接する中で、心がけていることは何でしょうか。 武井 やはり「運営担当者さんの手間をできるだけ省くこと」を意識して対応しています。例えば、リピートされる時のために会場の様子などを覚えておいて、次回も同じセッティングでご用意したりなどです。
お問い合わせの際は、日程やイベント規模、利用目的などが決まっていれば手配が早く進みますが、実は何も決まっていなくても大丈夫です。「なんとなくこんな風に使いたい」とぼんやりとイメージだけでも伝えてもらえれば、今までの経験をもとにどんどん提案していきますから、安心してお任せください。
この規模の会場には、セミナーや新人研修はもちろん、新製品の展示会や商談スペースなど、さまざまな用途のお客さまがいます。どんどんご要望をお伝えいただいて、もっともっと使いやすい施設へ育てていきたいと考えています。
そして、ご利用いただいたお客さまに「この会場を選んで良かった!」と喜んでいただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

ノンアルコールのカクテルバーを用意し、スタッフが明るくフレンドリーに迎えてくれたインフィールドのブース。インタビュー中にも数多くの見学者が訪れ、スタッフが説明する会場の様子に耳を傾けていました。 貸し会議室ビジネスを長年牽引してきたインフィールドだからこそ、その空間を通して利用者を成長させ、ビジネスを成功に導く会場を育てていくことができるのだと感じました。

第2回:「新しい『学びの場』を感じる会場が誕生~赤坂インターシティコンファレンス」へ続きます。

各部屋に用意した受付カウンターや掘り込み棚はインテリアとしての一端を担い、コート掛けやゴミ箱等、乱雑になりがちな備品類は全て会議室内後方の壁に埋め込んだしつらえ

御茶ノ水トライエッジカンファレンス

住所: 〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台4-2-5
御茶ノ水NKビル (トライエッジ御茶ノ水)11階
最寄駅: 御茶ノ水駅 徒歩3分(JR中央・総武線)
新御茶ノ水駅 徒歩2分(東京メトロ千代田線)
御茶ノ水駅 徒歩5分(東京メトロ丸ノ内線)
小川町駅 徒歩5分(都営地下鉄新宿線)
URL: http://try-edge.infield95.com
E-mail: try-edge@infield95.com
御茶ノ水トライエッジカンファレンス公式サイト

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