資料のカラーがプレゼンの結果を左右する!?

資料のカラーがプレゼンの結果を左右する!?

プレゼンを行うときは、多くの人がそのデータや内容について吟味を重ねることでしょう。もちろん、内容が伴わないプレゼンに結果がついてくることはありませんから、これは当然のことです。

しかし、内容だけにこだわって、資料づくりをおろそかにしてしまうと、せっかくそろえたデータや主張が思うような説得力を持たなくなる可能性があります。

準備を重ねた内容を十二分に活かすために、資料の色使いについても意識してみてはいかがでしょうか。

目次

それぞれの色が持つ効果とは?

「暖色」と「寒色」という言葉のとおり、オレンジや赤は人に温かみを感じさせますし、青や青緑などは涼しさや冷たさを感じさせます。また、「青は食欲を減退させる」という話を聞いたことがある人もいるでしょう。

このように、色にはそれぞれの特徴があり、見る人に異なる印象を抱かせます。ビジネスにも利用できる代表的な色が、それぞれどのようなイメージを呼び起こすものなのか見てみましょう。

・青
知性や理性をイメージさせる青は、ビジネスシーンでもしばしば目にします。
コーポレートカラーとして採用している企業も多く、相手に理知的な印象を抱かせたいときや、仕事に集中したいときなどに利用するのに適しています。

・緑
森林浴などで緑に包まれているとき、人はとてもリラックスした気持ちになります。人に安心感を抱かせる緑は、相手の警戒心を解きたいときや、くつろいだ雰囲気を演出したいときに効果的です。

・オレンジ
オレンジは、陽気で明るいイメージの色です。元気さやポジティブさ、楽しさ、親しみやすさなどを感じてもらいたいときは、オレンジ色を使うのがおすすめです。
レジャーについての提案や健康についてのプレゼンに利用してみてはいかがでしょうか。

・ブラウン
ブラウンは、応接室などでも利用されることがある色です。落ち着いた雰囲気を出せるため、高級感を出したいときに使うのがいいでしょう。

このような色の特徴を理解して配色することで、よりアピール力の強い資料を作ることができます。資料の色はなんとなくではなく、意識して決めるようにしましょう。

コアとなる色を決めよう

色を効果的に使うといっても、ただやみくもに使えばいいというわけではありません。
いくら知的さを出したいからといって、青一色の資料では見づらいばかりで、肝心の内容を理解してもらいにくくなってしまうでしょう。
そこでおすすめなのが、まずベースとなるコアカラーを決めて、それに合わせて、調和に利用するアソートカラーと、強調したい部分に使うアクセントカラーを決めるというやり方です。
コアカラーを全体の70%程度使い、特に強調したい部分にはアクセントカラーを配置して、残りをアソートカラーでまとめてみましょう。
この3色に何色を使うかは、いろいろな選び方がありますが、すべてが近い色ではアクセント効果が薄れてしまうため、例えば「オレンジと黄色と赤」という配色は避けるべきです。また、コアカラーやアクセントカラーは、色の効果を意識して選ぶのがポイントです。

会議室自体の色も感情に働きかける!?

プレゼンに利用する資料だけでなく、会議室自体の壁や家具の色も、人の印象を左右します。
灰色の壁に事務的なデスクが置かれた無彩色の部屋で行われるプレゼンは、なんとなく閉塞感があり、やる気をそいでしまうものです。一方、調和をもたらしやすいグリーンがあしらわれた部屋でのプレゼンは、協力体制を作りたい場合などには効果的でしょう。
とはいえ、これも資料と同じく、壁一面が青色で塗られた部屋や、赤一色の部屋では落ち着いて話すことができません。椅子やテーブル、壁の一部、インテリアなど、アクセントに色を使うのがおすすめです。

「最近、会議やプレゼンがうまくいかない」と感じたら、意図に応じたアクセントカラーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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