ワークショップとは?種類や意味について

ワークショップとは?種類や意味について

ワークショップという言葉はよく聞くけれど、具体的に何をするのか疑問に思ったことはないでしょうか。言葉のイメージから「何らかの作業」であることはわかりますが、漠然としすぎてわかりづらいかもしれません。

年間を通じて多くのワークショップが開催されますが、いったい何をするのか、その内容や種類について順に見ていきましょう。

目次
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ワークショップとは?

まず、ワークショップとはどのようなものかについて説明しましょう。

自主的に参加する体験型講習会
ワークショップの起源は、演劇や美術などのアートといわれています。プロだけではなく、その業界に興味がある人たちが参加し「与えられたプログラムや課題を体験しながら学ぶことができる場所」です。
現代ではさまざまな分野でワークショップがおこなわれ、音楽や芸術はもちろんビジネス関連や趣味の工作なども盛り上がりを見せています。
ワークショップの特徴は、参加者全員で共同作業をしながら課題をクリアしていくこと。講義を聞くだけ、与えられたことを個人でこなすだけではなく、自主的に参加する「体験型講習会」といえるでしょう。

ワークショップの種類

ワークショップは、特定の分野に限らずさまざまなジャンルのものが全国各地でおこなわれています。なかでも一般的なものについて、どのようなジャンルがあるのか一部ご紹介しましょう。

ものづくりワークショップ
ワークショップといえば「ものづくり」というイメージが強く、制作系は人気ジャンルのひとつです
たとえば、花をオイル漬けにしたハーバリウム、スワロフスキーでつくるグルーデコ、定番の編み物やキルトのほか料理なども人気です。子ども向けの工作なども、公民館や児童館などでよくおこなわれています。
ビジネス分野のワークショップ
企業を取り巻く環境は刻々と変化するため、従来通りの手法を繰り返していると経営が困難になってしまう可能性があります。
新しい企画の立案や戦略を練るなどは会議でもおこなわれますが、これらをワークショップ形式にすることで生産性がアップすることがあります。ひとりひとりが主体性をもって議論に参加するため、無駄なく効率的に進行できるでしょう。
教育分野のワークショップ
教育分野においても、近年はワークショップを取り入れることが増えてきたようです。教員から学生への一方向講義ではなく、双方が意見を出し合いながら答えを導き出すのはアクティブラーニングと似たところがあります。
言葉のみの説明ではなくロールプレイングをするなど、実践を交えながらの学習でインプットとアウトプットができるため、学習内容が定着しやすくなるというメリットもあります。
ダンスやアートなどのワークショップ
音楽やダンス、アートなど芸術分野のワークショップは以前から盛んにおこなわれています。近年はとくにヒップホップダンスが人気で、講師に著名なダンサーを迎えるなど各地で多く開催されています。
芸術分野ではアーティストと一緒に制作を楽しむことができるなど、普段アートに触れる機会がない人にもおすすめの内容となっているようです。
まちづくりワークショップ
地域住民が集まって自分たちの街の未来を考えようというワークショップもあります。現状の問題点にみんなで取り組んだり、「将来こんな街にしたい!」といったビジョンを描いたりなど積極的に意見を交換します。

ワークショップのメリット

次に、ワークショップをおこなうメリットとはどのようなものか、主催者側・参加者側それぞれの立場から見てみましょう。

主催者側のメリット
【商品やサービスのプロモーションがしやすい】
たとえば「自社製品やサービスのアピール」を目的とする場合、ワークショップによってプロモーションしやすくなるということが挙げられます。「目で見る」「耳で聞く」だけの宣伝よりも、直接触れたり実際に体験してもらったりするほうが与える効果は大きいといえるからです。
また製品やサービスに対する疑問や不安について、その場ですぐに対応できるのも大きなメリットといえます。
【参加者に当事者意識を与えることができる】
一般的なセミナーだと、自分の意思とは無関係に会社などから強制参加させられている人もいるでしょう。そういった場合は講義に集中できず、他人ごとのように「ただ聞いているだけ」ということも少なくありません。
しかし、ワークショップではみんなで考え意見を出し合う必要があるため、参加者ひとりひとりに当事者意識をもってもらうことができます。
【参加者の疑問や要望にすぐアプローチできる】
ワークショップは、講師が与えたテーマについて質疑応答しレクチャーするなど、お互いの関係が双方向に成り立ちます。こまめなコミュニケーションによって、参加者の疑問や要望に即座にアプローチできるのがメリットです。
参加者側のメリット
【主体的になれる】
ワークショップは、ただ講義を聞くだけではなく体験型の学習です。そのため主体性を発揮しながら周囲と共同で作業をすることができます。ワークショップは同じ目的をもった人同士の集まりなので、対人関係が苦手という人でも能動的に作業に取り組めるのではないでしょうか。
【記憶に残りやすく達成感・満足感を得られる】
受動的ではなく能動的に話し合いや作業を進行するため、達成感や満足感を得やすくなります。話を聞くだけでは頭に入りにくいことも、体験することで記憶にも残りやすくなりますね。
【コミュニケーション能力のアップ】
ワークショップでは、さまざまな人と対話や行動をともにします。初対面だと最初は誰でも緊張しがちですが、相手の様子を観察して言葉を選び相手の話に耳を傾ける必要があるため、必然的にコミュニケーション能力が養われます。

ワークショップとセミナーどう使い分ける?

ワークショップと似たものにセミナーが挙げられますが、ワークショップと同様に年間を通じて多く開催されています。ワークショップとセミナーには、どのような違いがあるのでしょうか。

明瞭な知識を得たいならセミナー
セミナーは同じテーマに関心がある人たちが参加する勉強会ですが、基本的に受け身のスタイルです。講師が登壇するスクール形式が一般的で、専門的な知識やスキル習得のために参加することが多いでしょう。
質疑応答などのための時間は講義の中で設けられることもありますが、基本的には講師が一方的に話すスタイルなので少なめと考えられます。
しかし専門の講師がじっくり説明や解説をしてくれるため、テーマに波及した事柄についてなど幅広い知識を得ることは期待できるでしょう。
ひとつのテーマを深掘りするならワークショップ
ワークショップは、セミナーのように「専門的な要素について幅広い知識を得る」という目的のものではありません。しかし「体験を通して学ぶことができる」という点が大きな魅力です。
講師から直にレクチャーを受けることができるため、課題解決に対して効率的に学習でき実践的なスキルの習得にも役立つでしょう。

まとめ

ワークショップのもっとも大きな特徴は、主体性をもって参加できるということです。
ひとりひとりが積極的に対話や作業をすることで、座学では得ることができない達成感や満足感が得られやすいといえるでしょう。

今回紹介したジャンル以外にも、さまざまな種類のワークショップが開催されています。ビジネスの世界においてもどんどん活用し、企業の業績アップにつなげていきましょう。

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