参加者がセミナーの講義内容に飽きてしまうようでは、そのセミナーは成功だったとはいえませんし、彼らが次回のセミナーに来てくれることもないでしょう。参加者にとって刺激的で、得ることの多いセミナーにするためには、内容の精査はもちろんのこと、「それをどのように伝えるか」についても意識する必要があります。
そこで、参加者を飽きさせない5つのテクニックについてご紹介します。
参加者がセミナーの講義内容に飽きてしまうようでは、そのセミナーは成功だったとはいえませんし、彼らが次回のセミナーに来てくれることもないでしょう。参加者にとって刺激的で、得ることの多いセミナーにするためには、内容の精査はもちろんのこと、「それをどのように伝えるか」についても意識する必要があります。
そこで、参加者を飽きさせない5つのテクニックについてご紹介します。
セミナーでは、しばしば事前に配付したテキストに沿って講義が進められます。この方法には、参加者の理解不足をテキストによって補えたり、全体の流れを予め提示できたりするといったメリットがあります。
しかしその反面、参加者が手元の資料にばかり気をとられてしまって、肝心の話に身が入らなかったり、最初から結論がわかってしまうために、退屈さを感じてしまったりするという問題もはらんでいます。
そこで、あえて事前にテキストを配付せずに、講師の説明とモニター画面だけで講義を進めるという手法があります。
この方法を採る場合は、あとから参加者がセミナーの振り返りができるように、復習用のテキストを用意するのがおすすめです。復習用の問題などを添付すると、より内容理解を深める手助けができるでしょう。
だらだらと話すだけの説明は、聞く人を退屈にさせるばかりで、少しもおもしろくありません。
セミナーで伝えたい結論をゴールに据えて、そこに向かうための説明をストーリー仕立てにしてみましょう。自分の体験談や実際のあるあるネタなどを交えながら話すと、より臨場感を出すことができます。
ただし、せっかくストーリー仕立てにしても、そもそものストーリーが独りよがりだったり、魅力的でなかったりすると、逆効果になってしまいます。客観的に見て魅力ある組立てになっているかどうか、事前にチェックしておくことが大切です。
せっかくスライドを用意していても、文字ばかりが並んでいると直感的に内容を把握することができません。視覚的に理解できるように、図やイラスト、グラフなどを使った講義を心掛けましょう。
グラフやイラストを使いづらい内容の場合でも、文章で伝えるのではなく、箇条書きなどを駆使して、視覚で理解しやすくなるようにすることを意識してみてください。
例えば、参加者がセミナーに参加することによって解決したい問題と、そのためにとるべき行動を図式化してセミナー冒頭で提示するだけでも、解決までの道筋を把握してもらいやすくなるはずです。
セミナーで大切なのは、参加者自身に、「あっ、こういうことか!」「そうだったのか!」という気付きを与えることです。こうした気付きは、参加者にとっての達成感や喜びとなります。参加者自身が考えて、問題の答えを導き出せるようなセミナーを目指しましょう。
簡単に実践できる方法のひとつに、「質問を投げかけて、〇だと思う人に手を挙げてもらう」というものがあります。聞くだけでなく、実際に考えたり、手を挙げたりするという行動を起こさせることで、セミナーに変化を持たせ、参加意識を高めることができます。
講師の声が聴き取りづらかったり、一本調子で抑揚がなかったりすると、内容が頭に入ってこなくなってしまいます。時にはジェスチャーを取り入れながら、声の調子にも変化を持たせるようにしましょう。
こうした問題には、自分ではなかなか気が付くことができません。第三者に講演を聞いてもらって、感想をヒアリングするといいでしょう。
参加者を飽きさせることなく、充実した時間を過ごしてもらうためには、セミナーを「他人事」にさせないことが大切です。参加者自身が積極的にセミナーに関わり、みずから学びを深めていけるようなセミナーを目指しましょう。
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