通常、セミナーは静かに講演を聴講してもらったり、参加者同士で話し合ってもらったりする形で開催されます。そのため、多くのセミナーでは、泣いたり騒いだりすることの多い子供の入場は認められていません。しかし、母親向けのセミナーや子育て世代向けのセミナーを開催する場合、「子供を連れて参加したい」というニーズに応えることも必要になってきます。
そこで、子連れOKのセミナーを開催する際の、注意点などについて考えてみましょう。
子育て世代のセミナー参加はハードルが高い
子育て世代向けセミナーには、常に「参加するためには子供を預けなければならない」というハードルが存在しています。
近隣に子供を預けられる施設があったり、近くに親族が住んでいて手助けをしてくれたりする場合は問題ないでしょう。しかし、そうではない場合、「セミナーには参加したいが、子供を預ける先がない」という理由で参加を断念してしまうかもしれません。
セミナーを子連れOKにした場合の問題点
子供を連れて参加できるセミナーを開催すれば、参加のハードルは下がるでしょう。しかし、実際に「子連れOK」とした場合、今度は別の問題が発生する可能性があります。
いくら母親にとって興味深いセミナーであっても、子供にとってはおもしろいものではありません。セミナー開催中に、飽きてしまって歩き回ったり、泣き出したりしてしまうと、その声や行動によって、セミナーの流れが邪魔されてしまいます。また、子供が問題を起こせば、当然母親はそれをなだめたり、世話をしたりしようとしますから、セミナーに集中することはできないでしょう。
ですから、単純に「子供を連れてきてもいいことにする」というだけでは、この問題を解決することはできません。
子育て世代が参加しやすいセミナーを開催するためには
子供連れでのセミナー参加を実現するためには、そのための設備を整える必要があります。具体的には、次の3つの方法が挙げられます。
・仮設の託児所を作る
セミナーの開催場所として想定されるのは、貸し会議室や講堂、ホールなどでしょう。こういった場所では、貸し会議室をもう1室借りたり、控室などを利用したりして、仮設の託児所を作る方法があります。派遣型の託児所サービスを行っている企業などもあるため、利用するといいでしょう。
保育士資格を持った専門のスタッフを派遣してもらい、セミナーを開催している時間は、別室で子供を預かる体制を作ることができれば、参加者は集中してセミナーを受講できます。
・子供も参加できるセミナーにする
セミナーの中には、「子供といっしょに参加できる」ということを売りにしているものもあります。つまり、子供が暴れたり、泣いたり、叫んだりしてもいいことにするのです。最初から、「騒いでも構わないセミナー」というスタンスを表明しておくことで、参加者同士の共通認識を作り、トラブルを回避することができます。
子供との接し方や子供の行動に関するセミナー、子供といっしょにワークショップを行う食育セミナーなどは、このような形で大人と子供の垣根を取り払い、「全員参加」で開催するのもいいでしょう。
・シッターを配備する
会議室内に専門のシッターを配備しておくことで、突然子供が騒ぎ出した際や、問題が起こったときに、すかさずフォローする方法です。子供を別室で預かるわけではないため、セミナー中に泣き出してしまうなどのリスクは残るものの、「いざというときはすぐに専門のスタッフが助けに入る」という体制を整えておくことで、安心してセミナーに参加してもらえます。
育児関係のセミナーや、産休・育休中の人を対象としたセミナーなどに、積極的に参加者を呼び込むためには、「セミナー中の子供の面倒を誰が見るのか」という問題を解決することが必要です。
参加者のハードルを物理的にも心理的にも下げることで、より多くの集客を目指し、参加者の満足度を高めましょう。
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