会社でやるべき研修は意外と多い?目的別でまとめました

会社でやるべき研修は意外と多い?目的別でまとめました

「企業研修」というと、新入社員研修やリーダーシップ研修などをイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、研修といってもさまざまな種類があり、中にはあまり聞きなれない名前の研修もあるようです。

そこで今回は、企業がおこなう研修について、どのようなものがあるのかまとめました。研修をおこなう目的や、開催時のポイントについても説明していきます。

目次
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会社の研修内容はさまざま

会社の生産性を上げるためには、社員に業務内容を理解した上で取り組んでもらわなくてはなりません。そのため、多くの企業で研修を実施しているのです。さまざまな研修の中から最適なものを選ぶためには、まず研修の種類を知ることが大切になります。

研修はいくつかの種類に分けられる
研修を実務に活かすためには、目的に合った研修をおこなうことが大前提です。たとえば、参加者に専門知識や技術を身につけてほしいのか、リーダーシップなどのスキルを強化してほしいのか、ということです。
新入・若手社員、中堅社員や管理職では、その立場から受ける研修の内容や種類も違ってきます。役職に応じてどのような研修が必要なのか、次で確認しましょう。

役職別の主な研修

一般的な役職を、新入・若手社員、中堅社員、管理職、経営陣とした場合、それぞれに必要とされる研修は次のとおりです。

新入・若手社員研修
新卒で入社した社員は最近まで学生だったため、社会人としての基本的なルールやビジネスマナーを中心とした研修が一般的です。
一方、入社して2年ほど経過した若手社員は、これから企業の戦力となることが期待されています。そのため、ビジネスやコミュニケーションのスキルを向上させるための研修がおこなわれることが多いでしょう。
【ビジネスマナー研修】
ビジネスマナー研修は、あいさつの仕方や身だしなみなど、社会人としての基本的なマナーを学びます。電話の受け答えや来客の応対、メモの取り方やお茶の出し方まで、丁寧に指導されることも多いようです。
【コミュニケーション研修】
業務をスムーズに進めるためには、円滑なコミュニケーションが必須です。社内外問わず、ビジネスパーソンにとってコミュニケーションは重要な要素なので、新入社員に限らず、あらゆる役職でも研修がおこなわれています。傾聴や相手に伝わる表現方法を学ぶなど、人間関係の構築に必要なことを教わります。
【PDCA研修】
業務を効率よくおこなうために必要な、PDCAサイクル(計画・実行・チェック・改善)について一から学びます。PDCAサイクルの必要性やポイントなどを理解し、業務の効率化に役立てることが目的です。
中堅社員研修
入社4~5年目以降の中堅社員は、後輩を育てながら管理職のサポートも求められる時期です。チームマネジメントや課題解決能力の向上などを目的に、実務的なスキルを身につける研修がメインとなります。
【チームビルディング研修】
チームとしての連携が、企業の生産性向上へとつながります。チームという枠の中で自分の役割を認識したり、さまざまなリーダーシップの形を知ったりと、個々の能力を最大限に引き出すことの大切さを学びます。
【問題解決研修】
なにか問題が起こった場合、きちんと本質をとらえて、論理的な手法で解決する能力が求められます。問題解決研修では、さまざまな問題に対して、どのような手順で解決に導いていくかを学びます。
【ロジカルシンキング研修】
ロジカルシンキングとは、ただ単に「論理的に物事を考える」という意味ではありません。起こった問題を要素別に分けて、さまざまな観点から解決策を練ることをいいます。ロジカルシンキングに必要なフレームワークの使い方や、解決策を論理的に伝える方法について学びます。
管理職研修
管理職は、経営陣と部下とのパイプ役となる企業の中心的存在です。一般職のように与えられた業務だけをするのではなく、周囲をまとめるリーダーシップやマネジメント力を発揮することが求められます。企業経営の一角を担うポジションでもあるため、マーケティング能力の習得にも力を入れる必要があるでしょう。
【マネジメント研修】
管理職に求められる役割を認識し、目標達成のための業務マネジメントのほか、部下の育成方法についても学びます。企業の目標を理解し、目標達成のためのPDCAサイクルの回し方、部下の士気を高める方法についてなど、研修内容は多岐にわたります。
【コーチング研修】
コーチングは単純に物事を教えるだけではなく、個々の能力ややる気を、コミュニケーションを取りながら引き出していく方法です。「承認・傾聴・質問」の基本スキルを身につけ、部下が自信をもってリーダーシップを発揮できるような指導をすることが目的になります。
【リーダーシップ研修】
リーダーシップには、先頭に立って皆を引っ張ることに加えて、さまざまな形が存在します。たとえば、皆の意見を尊重する「民主型リーダーシップ」や、縁の下の力持ちとして下から支える「サーバント型リーダーシップ」などです。幅広いリーダーシップを理解し、部下にやる気をおこさせるノウハウを学びます。
【マーケティング研修】
顧客のニーズに応じた商品やサービスを提供するためには、細やかなマーケティングが必要不可欠です。そもそもマーケティングとはどういうものか、戦略の立て方や効果的なプランニングについてなどを学びます。
経営者(役員)研修
経営者ともなれば利益の追求はもちろんのこと、洞察力や判断力、決断力など、さまざまな観点でのリーダーシップ力が求められます。社会的な信用を得て企業を成長へ導くには、ガバナンスの強化は必須です。経営者として必要最低限の、法律の基礎知識も習得しておかなければなりません。
【経営戦略研修】
経営者として、どのような戦略が利益につながるのか、常に考えておく必要があるでしょう。戦略構築の基礎となるフレームワークの活用法などを学びます。
【法務研修】
役員に必要な法的義務と責任について、近年とくに重要とされる法律を中心に学びます。コーポレートガバナンスを保つためのチェックポイントや、役員と会社の法律関係、労働法や個人情報にまつわる法律知識についても取得します。
【リスクマネジメント研修】
リスクマネジメントを強化するには、まず自社にどのようなリスクが存在するのかを洗い出す必要があります。浮き上がったリスクに対する評価や分析、重要度の優先順位づけや対策についてなど、リスクマネジメントに必要なプロセスを順に学ぶことができます。

職種・目的別の主な研修

次は、役職に関係なく職種や目的に応じておこなう研修例をご紹介します。

営業研修
営業職を対象とした研修で、営業力の向上などを目的におこないます。研修の内容は、業界における近年の動向や知識のインプット、効果的なマーケティングリサーチや交渉力を上げる方法などさまざまです。
スキルアップ研修
主に専門職や技術職の人が対象ですが、職種の数だけ種類があるといえるでしょう。技術職以外でも、プレゼンテーション研修やモチベーションアップ研修など、ビジネスパーソンとして必要なスキル習得のための研修も多くあります。
ハラスメント研修
近年、ハラスメント研修に注力する企業も増えてきました。ハラスメントにはどのような種類があるのか、被害にあった場合の対処方法、周囲の社員のサポート、企業へ与える影響などを学びます。

研修をする意図とポイント

ビジネスの基本を学んだり、スムーズに業務を遂行したりするという目的なら、研修に参加しなくてもOJTなどで対応可能です。では、なぜわざわざ研修をするのでしょうか?

それは、日常とは違った環境で学ぶことで、さまざまなメリットがあるからです。
たとえば、社外でおこなう場合は、研修内容だけに集中できたり、日頃関わりのない人と一緒に受講することで、さまざまな情報交換をしたりすることができます。

どのような形態であれ、研修を成功させるポイントは「企業や参加者のニーズに合った研修を実施する」ことです。参加者に基本的なビジネスマナーを習得させたいのか、新たなスキルを身につけさせたいのかなど、研修にはさまざまな目的があります。研修は、目的に応じた内容でなければ効果を実感しにくいでしょう。

まとめ

一口に「研修」といっても、年次や役職、職種や目的に応じてさまざまな種類があります。研修を受ける対象者や目的に合わせて、得たい効果と内容が一致しているのかを確認することが大切です。研修の時間を無駄にしないためにも、目的に最適な研修を実施するようにしましょう。

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