議事録とは会議の概要をまとめたもので、協議内容や決定事項などを関係者で共有するために必要な資料です。
このように会議とセットの議事録ですが、作成にはなかなかの困難を強いられることも珍しくありません。議事録の多くは「議題・決定事項・TODO・決定に至った理由」などを簡潔に記載することが多いようです。多くの発言が飛び交う会議で、重要なポイントだけを抜粋して文字にするのは意外と時間がかかるものです。
会議によっては、内容をこと細かに記録しないといけない場合もあります。会議が長ければ長いほど、頭を悩ます人も多いのではないでしょうか。
今回のテーマは、「音声議事録」です。音声議事録とはどのようなものか、提供されているサービスにはどのようなものがあるのか、具体的にいくつか紹介したいと思います。
オンライン会議でも便利!音声議事録でできること
音声議事録とは、会議の音声を自動でテキスト化する議事録のことです。
会話を録音するアイテムには、ボイスレコーダーやICレコーダーなどが一般的ですよね。しかし、聞きたい箇所をピンポイントで探すことには向いていません。一方で、音声議事録サービスや議事録自動作成ツールなどは会話を自動で文字起こししてくれるため、議事録作成の時間短縮と確実性につなげることができます。
音声議事録を提供している会社によっては会議のサマリーを作成してくれたり、独自システムで議事録作成まで対応できたりするものもあります。便利なため、近年その需要は高まりつつあるようです。
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パソコンから使える便利な音声議事録サービス・ツール
クラウド型のサービスや、ニーズに沿って細かくプラン選択ができるもの、AI(人工知能)を使用したサービスも存在します。
実際にどのような音声議事録自動作成サービスがあるのか、いくつかピックアップしてみました。
- クラウド型議事録システム「AmiVoice スーパーミーティングメモ」
- AmiVoice スーパーミーティングメモは、クラウド上で音声をテキストに同時変換してくれる議事録作成プラットフォームサービス。スマートデバイスとマイクがあれば、会議中の会話は、リアルタイムですぐにテキスト変換されます。
スマホやタブレットといったデバイスを使用すれば、遠隔地でおこなう電話会議やテレビ会議などにも対応可能。会議の場所を選ばず使用できるので、とても便利です。
おもな特徴は以下です。 - ・リアルタイムで時系列にテキスト化
・いつでもどこでも使える
・業界に特化した音声認識エンジンで誤認識を軽減
・直感的で使いやすい編集スペース - 音声は、発言者ごとにリアルタイムで時系列にテキスト化されます。また独自の音声認識機能、単語登録機能を使っており、業界独特のややこしい専門用語や業界用語も高い精度でテキスト変換してくれるのが強み。
テキスト表示画面ではキーワード検索や発言者検索が備わっているので、すぐに知りたい内容を簡単に探せます。また重要ポイントには印をつけることができ、会議中にメモを取る必要がなくなります。印がついた箇所や検索結果だけをピックアップ表示することも可能。
テキスト化だけではなく音声も録音保存されるので、気になる内容を繰り返し聞き直せます。 - スーパーミーティングメモは、編集も簡単。テキスト表示画面の真横に編集画面があり、必要な会話をドラッグ&ドロップで議事録が作成できます。画像なども簡単に挿入できるため、直感的で使いやすいのも魅力的。完成した議事録をWord形式でエクスポートできたり、一括共有可能など、作成後のちょっとした作業までもサポートしてくれます。
- 高品質文字起こしサービス「MOJIMOJIくん」
- 「MOJIMOJIくん」は、質の高い文字起こしが定評の議事録作成サービス。4種類の中から用途、ニーズに応じたサービスを選べます。
- 4つのサービス
1.いそいでMOJIMOJI:自動の音声文字起こしシステムを使用。低価格&スピーディさが特徴。
2.しっかりMOJIMOJI:自動音声文字起こしシステムに加えて、リライターのチェックが入るハイブリッドサービス。より高品質な文字起こしが可能。
3.同時にMOJIMOJI:複数人のリライターでチームを結成し、現場の音声をリアルタイム視聴で文字起こし。高品質な内容をスピーディに提供してもらえる。
4.現場でMOJIMOJI:会議の現場に実際にリライターを派遣し、その場でサマリーを作成してくれるサービス。要点まとめのスペシャリストにより、ややこしい会議もスピーディにわかりやすい内容で共有可能。 - いそいでMOJIMOJIは、現場の音声録音ファイル受領後、最短30分で文字起こしの納品が可能。しっかりMOJIMOJIは、システムと人を融合させたハイブリッド形式のサービスで、いそいでMOJIMOJIよりも正確性がアップします。
同時にMOJIMOJIは、作業人数が複数人のため会議終了とほぼ同時に納品が可能。現場でMOJIMOJIは、リライターが会議のサマリーを仕上げてくれるので重要事項や概要が一目でわかり、その後の議事録作成がスムーズに進行します。 - これらのほかに会議資料の印刷から製本、翻訳まで引き受けるサービスも。さまざまな業界に精通したプロのリライターも在籍しているので、専門性が高い分野の会議も安心です。
- スタンドアローン型文字起こしシステム「AmiVoice MinutesWriter」
- 株式会社アドバンスト・メディア提供の「AmiVoice MinutesWriter」は、会議特有の語句や言い回しに特化した文字起こしシステム。独自開発のAmiVoiceによって会議の内容を自動でテキスト化できるうえ、正確でスピーディーな議事録の作成をサポートしてくれます。
おもな特徴は以下です。 - ・音声認識エンジンを顧客別にカスタマイズ可能
・必要に応じて専門分野の音声認識エンジンを提供
・声紋情報による発言者の自動表示が可能
・3つの独自システム導入で「音声認識・データ管理・データ修正および編集」がスムーズ
・議事録はWordやExcel、一太郎などさまざまな形式で出力可能(オプションで顧客に合わせた様式での出力も可) - AmiVoice MinutesWriterでは、顧客に応じた専門分野の音声認識エンジンを提供しています。会議の内容を的確にテキスト化できるため、議事録作成の精度も飛躍的にアップするでしょう。
「AmiVoice ControlManager」「AmiVoice Rewriter」「AmiVoice Recorder」と、音声認識やデータ編集など各作業に特化したソフトウェアを導入しているのも特徴。幅広い用途に、高いクオリティで対応可能です。リアルタイムで議事録を作成しながら複数人で同時編集できたり、録音済みの音声データファイルの認識・編集にも使えます。
音声認識精度にこだわるなら、AI議事録サービス・ツールがおすすめ
最近では、AIによる音声議事録サービスも利用されるようになりました。AIならではの優れた学習機能や音声認識精度により、完成度の高い議事録作成が可能となります。
- 議事録作成支援サービス「スマート書記」
- 文字起こしにかかる膨大な手間と時間の削減を成功させたのが、エピックベース株式会社が提供する議事録作成支援サービス「スマート書記」です。
対面やWebの会議音声を録音し、AIで自動的に文字起こしをしたり、専用エディタで簡単に議事録を作成することができるので圧倒的な議事録作成工数の削減が実現できます。
スマート書記のおもな特徴は以下になります。 - ・発言録だけでなく、まとめ型の議事録作成が可能
・端末1台で全ての発言を録音・文字起こしすることができる
・精度向上のための用語登録が可能
・用途に応じてデータの出力形式を選択できる
・全てのWeb会議ツールで利用が可能
・共同編集機能を使って複数人で議事録メモや作成が可能 - パソコンやスマートフォンなど、マイク機能が備わっているスマートデバイスから使用可能。一般的な文字起こしツールでは、Web会議の際に、全参加者にアカウントやマイクを用意する必要がありますが、スマート書記なら、議事録作成担当者のアカウントさえあれば端末1台で、全ての会議参加者の発言を録音したり、文字起こしを行うことが可能です。また、発言形式の議事録だけでなく、決定事項やTODOなどの要点をまとめた議事録まで自動で作成してくれるので会議後の議事録作成作業を大幅削減し、よりスピーディーに情報連携することができます。
- また用途別にデータの出力形式を選択可能。たとえば発言した時刻や修正前後の会話内容など詳細が必要な場合はExcelとして出力、一般的な議事録レイアウトはWordで出力するなどの選択ができます。
会議が多い官公庁関係の企業や取締役役員会議など、重要な会議などで重宝しそうなサービスです。
- 議事録作成支援サービス「COTOHA Meeting Assist」
- NTTコミュニケーションズ株式会社が提供する「COTOHA Meeting Assist」は、AIによって会議中の会話が即テキスト化できる文字起こしAIサービス。高い変換精度とスピーディーさの両立が特徴です。
日本語以外の他言語にも対応可能で、離れた場所でもリアルタイムでグローバルに会議を進行できます。
おもな特徴は以下です。 - ・クラウドサービスのため専用サーバーの設置が不要
・テキスト化は高精度でスピーディー
・AIが自動的にタスク候補や要点を抽出
・テキストチャットでのミーティング参加が可能
・スマホやPCを使い、議事メモ管理画面から簡単に編集ができる
・「日本語は英語に、英語は日本語に」など、その場で翻訳しテキスト化 - COTOHA Meeting Assistは情報の記録や共有をスムーズにし、面倒な議事録作成を円滑にしてくれます。サービス一番の特徴は、AIが自動的にタスクや要点をピックアップする点。たとえば会議中に「明日中に企画書を見直す」という発言が出た場合、重要部分とAIが自動分析し、タスク候補として提示してくれます。
会議内容のリアルタイムなテキスト化だけでなくタスクや重要事項の抽出も自動的におおむね済ませてくれるため、議事録作成~事後管理までがとてもスムーズです。
まとめ
議事録は、正しい内容を記録することが必須です。一般的にはICレコーダーなどで会話を録音しますが、後から音声を確認して議事録に仕上げるまで相当な時間を費やすことになります。
会議中、リアルタイムに近い状態で議事録を作りたい…。そんな望みをかなえてくれるのが、音声議事録サービスです。うまく活用すれば、これまで膨大な時間を費やしていたのは何だったのかと思えるほど、議事録づくりがシンプルになるかもしれません。
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