本記事ではそんな方々に向けて、コミュニケーション能力の鍛え方をわかりやすく解説していきます。スキルアップである以上、ある程度の時間を要することもありますが、小さな意識の変化でコミュニケーションの取り方をガラッと変えられるでしょう。
そもそも、コミュニケーション能力とは?
コミュニケーション能力とは、「双方向の情報共有や意思疎通」を意味する言葉です。語源であるコミュニス(communis)は、ラテン語において「共有や共通」という意味を持ちます。
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意思の疎通が最終的な目的であることを念頭に置きながら、コミュニケーションに優れている人の特徴を確認していきましょう。
- コミュニケーション能力が高い人の特徴
- 一般的に「コミュニケーション能力が高い」とされる人には、次のような特徴が見られます。
コミュニケーションとはなんたるかを理解している:言語(バーバル)と非言語(ノンバーバル)によるコミュニケーションがあり、どちらも大切であることを理解している。適切に表現する言葉だけでなく、身振り手振りや表情にも気を使っている。
- ・相手が理解することを目的にしている:コミュニケーションの最終的な目的を「自分が伝えたいことを伝える」ではなく、「相手が理解すること」に設定している。具体例や比喩を用いる、誤解のない言葉を選ぶことができる。
- ・主語を省略することがない:主観と客観を明確にするために、コミュニケーションをとる際に主語を省略することがない。客観的な事実を分析し、主観を述べるという経緯を間接的に伝えることで、信憑性の高い話し方ができる。
- ・傾聴の意識が強い:伝えたい事柄があったとしても、相手の話に耳を傾ける意識を持ち続けている。話す時間と聞く時間の割合をおよそ4:6に設定することで、相手の価値観や理解度に基づいた相互理解を深められる。
- ・相手への好奇心が強い:ヒアリングやリサーチのテクニックではなく、根本的に相手への好奇心が強い。契約の獲得が最終目的であっても、相手のニーズや考え方に即した親切提案を行いやすい。
- ・基本的に明るく朗らか:仮に心理的に余裕がない状態でも、相手に明るさや朗らかさを感じさせるコミュニケーションを行える。直接的な結果に結びつかない会話でも相手を不快にさせないため、相手が無意識に話してしまう環境を作り出せる。
コミュニケーション能力の高い人というのは、「自分が話す」のではなく「相手から話を引き出す」ことに重きを置いていることがわかります。相手ファーストの意識を持つことで、信頼関係も構築しやすくなります。ついつい表面的な雑談力や会話力に力を入れがちな人も多いですが、まずは相手に話してもらうことに集中しましょう。
そして相手から話を引き出すためには、相手に理解してもらえるような話し方や質問の仕方などを身につけることがカギといえます。
ここからは、相手に話を引き出させる力を鍛えられる、具体的なテクニックをご紹介。ぜひ普段の生活に取り入れてみましょう。
コミュニケーション能力を鍛える方法その1:日常会話を意識する
コミュニケーション能力を鍛える1つ目の方法が、「日常の何気ない会話を意識する」というものです。スキルを磨くためには努力を積み重ねるしかありませんが、意識を変えれば社内の会話でも十分に能力を高められます。気心知れた上司や先輩、同僚との何気ない会話も、「いかに相手の話を引き出せるか」というテーマを設けるだけで、意思疎通の図り方を体系的に学べます。話すことが決まっている打ち合わせや報告だけでなく、食事や休憩中もコミュニケーション能力を鍛える意識をもちましょう。
コミュニケーション能力を鍛える方法その2:自分の会話構成をチェックする
コミュニケーション能力を鍛える2つ目の方法が、「話す構成をチェックする」というものです。相手との関係性で変わるケースもありますが、ビジネスシーンにおいては次のPREP法が話し方の定番とされています。
•Point(結論・要点)
•Reason(理由)
•Example(事例・具体例)
•Point(結論・要点)
そして、コミュニケーション能力に自信がない方は、どんな状況でも結論から伝える意識を持ち続けましょう。上司や先輩からの問いかけがあれば、「はい」か「いいえ」で同意か反対かを伝えた後に理由を話し始めましょう。また、提案をする場合も「私は◯◯という方法を推奨します」と伝えてから、内容を話し始めるとよいでしょう。
コミュニケーション能力を鍛える方法その3:生活習慣を整える
無関係に思われるかもしれませんが、生活習慣を整えることもコミュニケーション能力を鍛える方法の1つです。先ほども触れたように、コミュニケーションには言語(バーバル)と非言語(ノンバーバル)の2つがあり、顔色や醸し出す雰囲気も会話に大きな影響を与えています。言わずもがなではありますが、顔色の悪い担当者よりも良い担当者と仕事をしたいと感じることが人間の本能です。また、精神的な落ち着きを手に入れることで、相手が話していることに集中できることも、生活習慣を整えるべき理由の1つです。
下記でも能力の鍛え方などをご紹介しております。ぜひご参考ください。
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コミュニケーション上達の近道は、「理解」から始まる
「うまく意思疎通できない」と、コミュニケーションに悩みを抱えている若手社員は、コミュニケーションそのものを理解することから始めましょう。コミュニケーションという言葉に要約されていますが、人間は言語(バーバル)と非言語(ノンバーバル)による意思疎通を行っており、身振り手振りや表情への気遣いも重要です。そして、バーバルコミュニケーションにおいては、話し方のセルフチェック。ノンバーバルコミュニケーションにおいては、生活習慣の見直しを行ってみましょう。気心知れた間柄でもテーマを設けることで、コミュニケーションが鍛えられることを実感できるはずです。
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