浅草橋ヒューリックホール＆カンファレンス スタッフの皆さん第1回目は、株式会社マグネットスタジオが運営する浅草橋ヒューリックホール＆カンファレンスで働く小糸さんにお話を伺いました。
目次
- Q.01 御会場の特徴を教えて下さい。
- Q.02 普段どのようなことを意識して施設を運営されているのか教えてください。
- Q.03 この会場の魅力を一言で表すとしたらどのようなことか教えてください。
- Q.04 会場運営している中で、一番嬉しかったことはありますか。
- Q.05 過去の会場利用の中でユニークな事例を教えてください。
- Q.06 過去要望されて困ったこと、また、それに対する解決策の提案を教えてください。
- Q.07 会場を提供する中で、失敗事例はありますでしょうか。
- Q.08 コロナ禍における利用者のニーズの変化・開催手法の変化があれば教えてください。
- Q.09 リアルイベントの価値を最大化するための会場側のお取り組みがあれば教えてください。
- Q.10 会場様として今取り組んでいること・挑戦していることを教えてください。
- Q.11 ゆくゆくやりたいと思っている挑戦を教えてください。
- ギャラリー
Q.01 御会場の特徴を教えて下さい。
当会場は、隈研吾氏がデザインコンセプトを手がけたというところがまず分かりやすい特徴になっています。
隈研吾氏といえば、今や一般的に広く知られた建築家、人気のデザイナーですので、一つの大きな魅力になっているのではないでしょうか。
木材を多用したデザインで、明かりもぬくもりや暖かさを感じさせる雰囲気になっています。立地も東京の下町ということで、どことなく「人情」や「風情」といった情緒を感じてもらえるのではないかと思います。
デザインは温もりを感じさせる佇まいですが、設備は最新のものにアップデートしています。建物自体は10年経過しているので、従来の設備のまま運営しているとやはり快適とはいえない部分が出てきます。
そのため、会議室の機材を刷新したり、内装をきれいにしたりと、計画を立てて必要な更新を行なっています。
当会場をご利用されるお客様は、間に制作会社さんが入らないクライアントが多い傾向にあると感じます。
当社と同規模のホールでは、基本的に制作会社さんが仲介して問い合わせをされるケースが多いかとは思うのですが、当社の場合はイベント開催元のお客様から直接ご相談をいただくことが少なくありません。
このような場合は、当社としてもクライアントに対して一歩踏み込んだ形で、さまざまなご提案をさせていただくことが多いですね。
会場を貸すだけではなく、そこで行うイベントを成功させるために必要なサポートを適宜ご提案していくという姿勢で運営をしています。
Q.02 普段どのようなことを意識して施設を運営されているのか教えてください。
当社のクライアントは、イベントに慣れているお客様だけではありません。中にはイベント開催のノウハウをお持ちではないお客様もいらっしゃいます。こうしたクライアントにはこちらから一歩踏み込んで、お客様がまだ気づいていない重大なリスクや懸念すべき項目をお伝えするようにしています。
お客様の開催イベントが成功することが何より重要なので、単に会場を貸すのではなく、一緒にイベントをやる、という意識で業務にあたっています。
当会場で行われるイベントは、エンタメ系からビジネス関連行事まで幅広く、エンターテインメントのジャンルでは、秋葉原に近いという土地柄も関係して、ゲーム大会、Eスポーツ、声優関連イベントなどが頻繁に開催されています。Eスポーツやゲーム大会は、家庭用ゲーム機器やゲーミングPCを持ち込んでオンライン対戦をするイベントもあれば、ゲームセンターにあるような筐体を搬入するイベントもあります。
集客系のイベントでは少ない時でも100名、多い時で500名の来場者にお越しいただくため、外回りの動線、スムーズな入退場の流れ作りなどをこちらからご提案する場合があります。
当社はこの会場を10年以上運営してきて、それこそ失敗経験も含めてさまざまなケースを経験していますので、「過去にこのような失敗があったのでご注意ください」、「ここには案内の人を配置するとスムーズですよ」など、運営面でご提案できるノウハウがあります。
経験則に基づいているご提案を行なって、お客様のイベント成功の一助になれたらと考えています。
Q.03 この会場の魅力を一言で表すとしたらどのようなことか教えてください。
「企画会社のようなサポート」だと思います。
弊社では、先ほど申し上げたようにイベント開催のケーススタディやノウハウ技術をお客様に提供して、イベントの成功をサポートしています。一歩踏み込んでいくことで、利用満足度を高め、開催して良かった、会場を借りて良かったと思っていただけると信じています。
建物で言えば、個人的にホワイエは魅力的だと思います。
特に、夜は近隣の街灯やビルのライティングが強すぎなくて、中の明かりがぼんやり見えて、風情があります。
Q.04 会場運営している中で、一番嬉しかったことはありますか。
催事が無事に終わって、次も使いたいと改めてお問い合わせをいただいた時はとても嬉しいですね。
「会場を貸してくれてありがとう」だけでなく、「マグネットスタジオさんがイベントに関わってくれてありがとう」というような趣旨のコメントをいただくと、会場を貸すだけではなく、その先のサポートやご提案を評価していただけたんだな、と嬉しくなります。
また、近年は配信イベントの需要が高まっているのですが、まだ手探りのところもあって、パソコン自体あまり詳しくないお客様の中から「配信って便利そう、でも具体的なビジョンがない」というお問い合わせをいただくこともあるんですね。
そうしたお問い合わせに対して、抽象的だったイメージをひとつずつヒアリングして、希望の形にしていく、そのような仕事も手がけました。成功して良かったというお言葉をいただけると、本当に嬉しいです。
このような場合、配信に関わる業者さんに協力していただくこともありますが、その際も必ず弊社がイベントや配信の内容をしっかり理解した上で協力依頼するようにしています。私たちがイベントの内容を把握していなければ、当日何かあっても対応することが難しくなってしまいますし、お客様にふさわしいご提案をすることもできません。サポートの程度にしても、お客様の持ち込みPCに対して少しお手伝いをするレベルから、お客様がほとんどPCに触れずにこちらでがっちり作業をするレベルまで、要望と予算に応じてさまざまな内容で承っています。
その点は、会場貸し事業社というよりも企画会社的と言えるかもしれません。
Q.05 過去の会場利用の中でユニークな事例を教えてください。
建築家「隈研吾氏」デザインコンセプトの木の温もり溢れるホール会場の木のデザインを上手く活用されるクライアントが多いと感じます。オシャレなものを展示する時に、あまり派手な施工はせずに会場の雰囲気を活かしているのを拝見すると、会場にマッチしている、いわゆる「映え」ているな、と思います。
当会場では、エンタメ系からビジネス系まで1年を通してさまざまなイベントが開催されているのですが、イベントの種類を選ばずにどのような催しもしっくりきて何でもできてしまうのが、面白いなと思います。
また、これは事業ではなく地域貢献の一環なのですが、地域のお祭りのために年1回、ホールと公開空地を提供しています。
盆踊りをやるので、地域の方々がたくさん来場されて、社員も顔を覚えていただいたりお知り合いになったり、とても良い時間だと思っています。これも他ではなかなか見られないユニークな活用事例かもしれませんね。
Q.06 過去要望されて困ったこと、また、それに対する解決策の提案を教えてください。
厳密に言えば困ったことではないかもしれませんが、会場の限界を感じることはあります。
駐車場や駐輪場を確保したいと要望をいただくことがあるのですが、当会場は敷地面積の関係で、有料でもご用意が難しいんですね。
その場合は、近隣のコインパーキングをリサーチして適宜ご紹介させていただく形を取っています。
駐輪場は地下にありますが、台数を多く確保することはできないので、近隣ビルと交渉して特別に臨時スペースを取っていただくことがあります。
基本的に、困った時もどんなご要望に対しても「できない」とは申し上げないように気をつけています。「できない」の代わりに、このような形ではどうでしょうか、とご提案していってイベントを形作っています。
Q.07 会場を提供する中で、失敗事例はありますでしょうか。
築年数が長くなってくると、新築の施設と比較してどうしても見劣りしてしまうことがあります。それは仕方のないことなのですが、計画を立ててアップデートできていたらもっと成約が増えたのでは？と後悔しています。
また、お客様へのお伝えの仕方や言葉の選び方で良くない心象を与えてしまった時は、反省しますね。同じ内容でも、もっと気持ちよく受け取ってもらえる言葉があったのでは？ ご理解いただく方法が他にあったのでは？と考えて次に繋げるように努めています。
Q.08 コロナ禍における利用者のニーズの変化・開催手法の変化があれば教えてください。
コロナについては、会場運営としてというよりも企業として真摯に向き合っているという方が正しいように思います。
ホール業界を牽引していくという自負の下、コロナ禍であってもお客様が安心して会場を利用していけるような指針を作ることは何より重要です。
各会場のガイドラインを出して規定を示し、これなら大丈夫、安心して利用できるという枠組みをご提案するのが務めだと思っています。
弊社は、コロナ禍当初から配信に着目して、オンライン配信に慣れていないお客様も当社のサポートでスムーズにご利用いただけると発信してきました。
また、消毒用アルコールや予備のマスクといったコロナ備品も、早い段階から会場側で手配して用意しておくようにしました。
コロナ禍にあっても、なるべく負担なくご利用いただけると嬉しいですよね。
お客様の変化で言えば、配信ありきのイベントが非常に増えたなという印象です。会場でのリアルイベントをやりつつ、オンラインで配信も行うというハイブリッドな形がスタンダードになりつつありますね。
Q.09 リアルイベントの価値を最大化するための会場側のお取り組みがあれば教えてください。
リアルイベントを開催する上でのリスク判断は、最終的にお客様が行うことになりますから、会場ができることはその判断材料をしっかりと揃えることだと思っています。
例えば、マスクをしていない方に配布する予備のマスクを備品として用意する、ソーシャルディスタンスをしっかり確保できるレイアウトをご提案する、このようなことを弊社から発信することで、リスク判断のフォローアップをさせていただければと考えています。
コロナ対策以外では、地域活性化を目指すことがリアルイベントの価値を高めるために有効だと考えます。
当ホールは街中にある施設ですので、弊社の会場を利用したお客様が周囲の飲食店のお客様になる、というのは充分想定されます。
平たく言えば、私たちがイベントを開催すればするほど街に人が集まって、活性化されるということになります。
人が集まれば土地の知名度も高まり、そこでイベントを開催する意義も高まるという良いサイクルが形成されることになるでしょう。
浅草橋は本当に良い街です。近所は個人経営の人情味あるおいしい飲食店が多いので、クライアントに自作のランチマップを渡すこともあるんですよ（笑）。
スタッフ自作のランチマップQ.10 会場様として今取り組んでいること・挑戦していることを教えてください。
だいぶ落ち着きを見せたとはいえ、感染症の影響で積極的なイベント開催に踏み切れないクライアントが多くいらっしゃいます。
過去にご利用いただいていたお客様に、再び戻ってきていただくというのが大事だと思っています。対策として心がけているのがコミュニケーションですね。スパンはさまざまですが、なるべく密にコミュニケーションを取って近況を伺うようにしています。何か開催できるようなイベントがあれば、とりあえずは資料をお送りして開催に向けて情報共有をさせていただくなど、今できることを一つ一つ行なっています。
Q.11 ゆくゆくやりたいと思っている挑戦を教えてください。
弊社の存在意義を確立するミッションの一つに、このイベント施設を通して街を活性化させるというものがあります。
浅草橋を盛り上げていくことで、私たちも成長していけると考えているので、ご利用のお客様が増えることが、地域活性化につながるようにしたいと思っています。
浅草橋は地元同士の結びつきが強い街なので、例えばイベントの来場者向けに街で使えるお得なプランを準備したり、同じ街から出店者を集めて面白いイベントをしたり、地域が連携して盛り立てていけることをできれば良いなと考え中です。
会場運営としては、ソフト面をさらに強化していきたいですね。
当社の業務においてハードとソフトを考えた場合、ハード面、つまり施設や設備のアップデートはニーズに合わせるといっても限界があります。施設は年月が経てば老朽化していきますし、どれだけ設備を刷新しても100%すべてのニーズに応えられるわけではないですよね。
ですが、ソフト面は進化して、即応することができます。開催されるイベントに一歩踏み込んで「一緒にやる」というマインドを持つことで、選ばれる会場になっていけたらと思います。
■浅草橋ヒューリックホール＆カンファレンス 施設基本情報
企業名：株式会社マグネットスタジオ
住 所：東京都台東区浅草橋1丁目22番16号 ヒューリック浅草橋ビル 2階・3階
最寄り駅：〇JR総武線「浅草橋駅（西口）」より徒歩1分
〇都営浅草線「浅草橋駅（A3出口）」より徒歩2分
〇JR「秋葉原駅（昭和通り口）」より徒歩10分
〇東京メトロ「秋葉原駅」より徒歩10分
電話番号：03-5822-5971
定休日：お問い合わせください
受付対応時間：平日10:00～19:00
お問い合わせ：施設利用に関するお問い合わせフォームはこちら
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ギャラリー
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