3フロア分の開放感。「空中庭園」での会議は、どんな気分?【POP IN MEETING 第6回】

3フロア分の開放感。「空中庭園」での会議は、どんな気分?【POP IN MEETING 第6回】ラクスル株式会社 広報 忽那幸希氏

会議のあり方に独特の理念を持ち、成長を続ける企業にお邪魔(=POP IN)する「POP IN MEETING」。今回、お邪魔したのは、「仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる。」をコンセプトに、クラウド型のネット印刷サービスや運送サービスを展開するラクスル株式会社です。
空中庭園とも称される、開放的な高い天井が話題となっているオフィスにはどんな会議室があるのでしょうか?同社の広報・忽那幸希さんに伺いました。

目次

オフィスに込められた「天井の高さは働き心地につながる」という強い思い

――想像していたよりも天井が高いオフィスで驚きました。
ビル自体がワンフロアごとの高さがあることに加えて、弊社は3フロア分を使っています。以前は住宅展示場などに使われていたスペースだったそうです。
――天井の高さにこだわり、ここにオフィスを作ったのでしょうか?
そうです。オフィスは滞在時間が長い場所なので、窮屈だと働き心地が良くないですよね?ですから、「社員が気持ち良く働けるように、天井の高い物件がいい」というのが、社長が強く挙げた条件のひとつでした。
――オフィス移転は会社の規模拡大に伴うものだったのですか?
はい。会社の規模が大きくなることで、社員が増えてオフィスが手狭になりました。加えて、会議室も足りなくなってしまったのです。以前のオフィスでは会議室が4つしかなく、一番大きな会議室でも20人程度の規模でした。
――20人も参加する会議が頻繁にあったのでしょうか?
弊社の場合、全社員の集まる機会が多いんです。移転直前は、定員20人の会議室に40人が集まっていました。
――それはかなり苦しいですね。
はい。全員が集まれる大きな会議室がほしいという点に加え、会議室の取り合いにもなっていました。場所がなくてクライアントも招けないような状況でしたので、会議室を増やしたいというのも移転の大きな理由のひとつです。

会社の哲学を象徴するカラーリングを施したペーパーレス会議室

――新オフィスには、会議室がいくつあるのでしょうか?
個室を9部屋と、オープンスペースを2つ作りました。
それ以外にも、ちょっとした立ち話ができるスペースを用意しています。会議室は社内用と社外用で分けてはいませんが、機密性の高い打ち合わせは目的に応じた会議室を使うようにしています。
また、最も大きな会議室は50人が着席できるようになっています。大きさが不要な場合は、3つの部屋に区切って使うこともできます。
――カラフルな会議室が多い印象ですが、コンセプトはあるのでしょうか?
弊社は印刷を扱っている会社ということもあり、コーポレートカラーがCMYK(青赤黄黒)で構成されています。それに合わせて、それぞれの会議室がCMYK各色で彩られています。
――設備面で共通しているものはありますか?
ホワイトボードとモニターは、それぞれの会議室に常設されています。また、ブレストやメモ用に、ポストイットとペンも用意していますね。
――モニターは資料表示用ですか?
はい。印刷サービスの会社ということで、紙をたくさん使っていると思われがちなのですが、資料はすべてペーパーレスで、議事録もペーパーレスで行っています。
というのも、私たちは自分たちをIT企業だと認識しているからです。ITの力で印刷を効率化させている企業ということで、その意識の表れでもありますね。

会社としての強い結束と方向性を作る「全社会議」へのこだわり

――先ほど全社会議が多いと伺いましたが、それはどういった内容なのでしょうか?
全社会議では60名ほどが集まり、月曜の朝9時半から行います。これは「会社として、月曜の朝にみんなで顔をそろえなければダメだ」という社長の強い思いで行っており、PCの持ち込みは不可となっています。
また、ほかには金曜のお昼に「フライデーランチ」というミーティングを行っています。これは、みんなでランチを持ち寄って、気軽に話をしようというカジュアルな会議です。
――フライデーランチでは、どういった内容が話されるのでしょうか?
ビジネスの話でもいいのですが、それ以外のカジュアルな話題から共有事項、新しく入社した人の自己紹介などさまざまです。事前に指名された人たちが話すルールで、前回は最近読んだ本というテーマで3人が話をしました。

社員のコミュニケーションの活性化だけでなく、採用活動にもメリットが

――広いオフィスの中に人が集まりたくなる場所もあり、コミュニケーションが活発になりそうな雰囲気がありますが、実際はいかがですか?
会議室が増えたほか、オープンスペースも増えたことにより、気軽なミーティングが開けるようになって、社内のコミュニケーションが活性化しましたね。
また、みんなが絶対通るオフィスの真ん中にコピー機などの設備をまとめたのですが、そこでも頻繁に立ち話的なミーティングが行われるようになりました。
――オープンスペースには卓球台も置いてあるのですね?
はい。卓球台や飲み物用の小型冷蔵庫も置いて、リフレッシュスペースとして活用しています。ここでお弁当を食べる人も多いです。
こうした場所ができたことで、社員のコミュニケーションが活性化し、社内の部活動なども盛んになりました。また、会社の立地も良く、近くに住むメンバーが増えました。特に一人暮らしの社員は、近所に住むことが多いですよ。
――最後に、新オフィスに移転して良かったことがあれば教えてください。
オフィスが広くなってお客様を招きやすくなったので、見学に来ていただくことも増えました。また、メディア向けのイベントもできるようになり、私たちのやりたいことを積極的に発信できるようになりました
さらに、こうして取材に来ていただくことも増えましたので、ラクスルのオフィスがきれいという評判が広まり、人材採用への応募がとても増えましたね。これらは、新オフィス移転後の変化ですので、明確にプラスに働いたポイントだと思います。

文・写真:坂上春希

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