いまやテレワークという言葉を知らない人はいない。テレワーク人口が急激に増え、「通勤がない」「時間ができた」というポジティブな声も多い。しかし一方で、「誰が何をしているかわからない」「生産性が下がった」「メンタル不調が増えた」といったテレワークならではの課題も顕在化してきた。
個々人に合わせた柔軟な働き方ができるテレワークは、基本的にはコロナ禍が収束した後も制度として残り、活用されていくだろう。しかし、企業によってその捉え方はさまざまだ。テレワークのメリットを最大限に活かして生産性の向上や業務の効率化に成功した企業も多い。
一方で、テレワークによって従業員が離れ離れになり、会社や社内のチームで一体感が失われることを懸念する声も少なくない。
たとえば、テレワークでは意図的に仕組みをつくらないと気軽に雑談をすることができない。雑談からは、さまざまなビジネスのアイデアが生まれることが多々ある。テレワークでこれらがなくなるとすると、「一体感がなくなる」という懸念もあるだろう。
5年以上にわたってテレワークでの組織運営・経営を経験してきた株式会社メンバーズの執行役員・池田朋弘氏が、自身が培ってきたノウハウを一冊の書籍『テレワーク環境でも成果を出す チームコミュニケーションの教科書』にまとめた。そんな池田氏にテレワークで成果を上げる秘訣について語ってもらった。