1986年以来、「組織の風土・体質」という目に見えない領域に着目し、それまで日本では馴染みのなかった「プロセス型のコンサルティング」に取り組んできた株式会社スコラ・コンサルト。同社はプロセスデザイナーという専門家集団を擁し、社員相互の信頼関係の醸成や、議論を通じた問題の顕在化・解決、組織変革を促進させるキーマンの発見・育成などの支援に取り組んできた。
そして、そのプロセスデザインのカギを握るのが、気楽にまじめな話し合いを企業において実現する対話手法“オフサイトミーティング”である。オフサイトミーティングは一見、気分を変えて社外で行う会議と思われがちだが、同社代表取締役の辰巳和正氏は、「間違って使うと相互不信を招くだけで終わってしまう」と警鐘を鳴らす。
では、辰巳氏の考えるオフサイトミーティングとは何か? 辰巳氏はオフサイトミーティングを通して、組織をどのように成長させ、変革し得ると考えるのか? その理念についてお話を伺った。