コロナ禍によって、テレワークの普及が加速している。
東京都と国がテレワーク推進の拠点として設置した東京テレワーク推進センターによると、2017年でテレワークの制度を持っている都内企業はわずか6.8%。これが2018年には19.2%。ところが2020年はコロナ禍の影響もあって4月時点でテレワークを実施した企業は62.7%にまで一挙に拡大。
緊急事態宣言が解除されたあとも、引き続きテレワークを継続する企業もあれば、もとに戻る企業もあった。その両者を分けた要因はどこにあるのか。
「“テレワーク=在宅勤務”と思われることがもったいない」
東京テレワーク推進センターの事業責任者を務める湯田健一郎氏は、テレワークが持つ可能性への理解がまだ浸透していないことがテレワークの普及を妨げていると言う。環境整備から生産性の向上、ひいては労務管理のためにテレワークをどのように導入すればよいのか。自ら8つの名刺を持ち、テレワークを駆使して全国を駆け回る湯田氏に、テレワークを有効活用する方法についてお話を伺った。