「TiNK(ティンク)」という鍵のデバイスから始まったスタートアップのtsumug。コネクティッドロック「TiNK」は単体でLTE通信ができる電子錠。そして、「TiNK」を皮切りに、空室利活用サービス「TiNK Desk」と「TiNK Office」を展開。そこには単にシェアオフィス、コワーキングスペースという枠に収まらない理念があった。
「そもそも1社でできることは少ないので、いろいろなパートナー企業と縁をつむいで、一緒に新しい価値を創造する」
tsumugの創業者・牧田恵里氏はそう語る。社名のtsumugは、着物の「紬(つむぎ)」という言葉から生まれたという。
コロナ禍の影響でリモートワークが進む今日、リモートワーカーやフリーランス、学生などが時間単位で使えるセルフワークスペース「TiNK Desk」」と空間全体を一企業やプロジェクトメンバーと専有して使える空間サービス「TiNK Office」は、そういった人たちが企業や組織という枠にとらわれず自由につながって働ける場を提供する。
「多種多様な人たちが心地よいと感じるものをどんどん生み出していこうという考えで空間サービス「TiNK」を進めています」
長く続く日本企業の停滞。それを打破するために提唱された働き方改革。果たしてリモートワークは働き方にどんな影響をもたらすのか。牧田氏が考える未来の働き方についてお話を伺った。