「テレワークは働き方改革のひとつの手段です。もろもろの働き方改革の大きなテーマがあって、テレワークで時間や場所に制約されない働き方を目指していただく」
そう語るのは、一般社団法人テレワーク協会の専務理事を務める田宮一夫氏だ。
そんな現状にあって、テレワークには通勤時間・通勤費の節減、ワークライフバランスの実現など、従来の働き方では実現できない多くの魅力がある。テレワーク、ひいては働き方改革によって、労働環境の改善、働きがい、労働意欲の向上も期待できる。
しかし一方で、準備が整っていない企業の多くは「コミュニケーションや労務管理が難しい」といった課題を抱えている。上司は直接確認ができない部下の働きぶりをどう評価すれば良いのか悩み、部下は「一生懸命働いても理解してもらえないのでは」と不安になる。“隠れ残業”も問題視されている。初期の導入コストもかかる。しかし、もはやテレワークは待ったなしの差し迫った状況にあるのもまた事実である。
テレワークを最大限に活用し、環境整備、効率化を図るにはどうすればよいのか。
田宮一夫氏にwithコロナ時代の上手なテレワークの活用の仕方、ひいては働き方改革の実現についてお話を伺った。