ビジネスのコミュニケーションでは、ロジカルであることが求められる。一方で、理屈だけで相手を説得することができないのも事実だ。どんなに論理的に正しくても相手が納得して動いてくれるとは限らない。
プレゼンテーションとは、相手に行動をしてもらうために行うものだ。それには、理屈よりもむしろ聞き手の感情に訴えるエモーショナルなアプローチのほうが効果的なことが多い。
「授業中に学習のスキルなんて教えたことはありません。50分のうち45分は生徒のモチベーションを上げるために時間を使いました」
かつて塾教師として多くの成績優秀者を輩出してきた松永俊彦氏は言う。松永氏は現在、塾教師から営業コンサルタントに転身、人材育成やプレゼンテーション能力の開発に尽力している。松永氏の著書タイトルにもなっている『エモいプレゼン』とは何か。どんなプレゼンをすれば、人を動かすことができるのか。そのメソッドと信念についてお話をうかがった。