「あれは誰に謝っていたのかさっぱりわからなかった」
物議を醸したあの吉本興業の謝罪会見を一刀両断した。もし、この人がいたらもう少し違った謝罪会見になっていたに違いない。
竹中功氏は、元吉本興業の広報マンで、“謝罪マスター”と呼ばれた男だ。2015年に吉本興業を退社し、いまは企業の広報コンサルタントや、ラジオ番組のパーソナリティ、コメンテーター、作家として活躍する。
そんな竹中氏が35年間勤めた吉本興業で最も学んだことは、「弱者の立場で相手の気持ちを理解すること」だと言う。
竹中氏は現在、釈放を控えた受刑者の社会復帰プログラムにも携わる。「彼らには、とにかく人の気持ちを理解する大切さを知ってもらいたい」と熱く語る竹中氏。その気持ちがあれば、本当に強い自立した人間になれると。「弱いからウソをついたり、ごまかしたりする」
「弱者の立場で相手の気持ちを理解すること」の大切さとは? 竹中流コミュニケーション術についてお話をうかがった。