かつて、日本を世界有数の経済大国に押し上げたメソッドのひとつにQC(品質管理)活動があった。
京都大学で経営管理学を教える末松千尋教授は、いまの日本に必要なのは「ホワイトカラーのQC活動」だと断言する。そして、「ホワイトカラーの労働生産性が低い大きな理由のひとつが、会議のやり方にある」とも。
会議はビジネス活動の30~50%を占めるといわれる。『会議の9割はムダ』の著書でもある末松教授は言う。
「言いっぱなしで何もしない」「開始時間になっても来ない」「資料作成に膨大な時間をかける」「説教の場となっている」など、会議がムダになる最大の理由は会議のやり方を決めておかないことにあると。
労働生産性を高め、時短に直結し、企業業績にもつながる組織論について、末松教授にお話を伺った。