最近よく耳にするチームビルディング。それはチームが同じ1つのゴールを目指し、個々の能力を最大限に発揮しつつ一丸となって進んでいくことを言う。
いまや多くの企業で人手不足や時間短縮、高い離職率などに悩み、効果的な組織づくりやチームをまとめる手法が求められている。そして、コーチングやファシリテーションなどとともに、リーダーに求められるマネジメント能力の1つとして注目を集めている。
大手玩具メーカーでの経験をもとに、採用と組織開発のコンサルティング会社ナガオ考務店を設立した長尾彰氏。チームビルディングのノウハウは、企業をはじめ、官公庁、Jリーグなどのスポーツチームまで業種・業態を問わず幅広い領域で生かされる。
長尾氏にとってのチームビルディングとは何か? 長尾氏の口からは「信頼」「want」「愚者的賢者」「心理的安全性」といった“心”や“気持ち”を重視する言葉が多く出てくる。チームビルディングを通して、会議はどのように改善されるのか? ファシリテーターとして、数多くの企業や団体を支援してきた長尾氏に、チームビルディングの考え方、実践方法について話を伺った。