東京で商社マンとして働いていたが、母が倒れ、急遽実家の印刷会社を継ぐことになった稲垣氏。
東京の商社と地方の印刷会社ではすべてが違っていた。しかも、印刷業界は不景気の真っ只中。そして、父親まで入院。自分には印刷の知識はまったくない。みんなに頑張ってもらうしかない。いつかは兄が跡を継ぐのだから、まず組織を強くして兄に渡そう。そう決意した。
そこで稲垣氏が出した結論が「会議」だった。会議を変革して社員を育成する仕組みづくりを徹底的に考えた。6年で新社屋を建設、特許を使って3億円の商材を開発し、軌道に乗ったところで兄にバトンタッチ。そして、家業で培ったノウハウをもとに起業することになる。
会議コンサルタントとして活躍する稲垣氏に、自らの信念とする「社長と社員の幸せな関係と会社の継続」について語ってもらった。