日本茶などの包装資材の企画・製造販売を手がける株式会社吉村。1932年創業の老舗企業だ。しかし、お茶のペットボトルが台頭した1990年代、経営は危殆に瀕した。その窮地を救ったのは2005年、三代目社長に就任した橋本久美子氏だった。
橋本社長が最初に着手したのは、社内のすべての会議を改革することだった。会議は会社の縮図ーーそんな経営理念のもと、これまでの経営陣によるトップダウン式をやめ、現場の女性や若手社員の参画意識が高まるよう、会議のやり方を変えていった。
会議改革の指標となったのは、社長就任後、間もない頃に出会った沖本るり子氏の提唱する「5分会議」™(https://www.kaigishitu.com/meeting-hacks/detail/id=33889)だったという。そして、「5分会議」™は会社に新しい風を吹き込み、ひいては働き方改革をももたらした。就任以来、常に新たな挑戦を続けてきた橋本社長に、会議の重要性について語ってもらった。