日本茶などの包装資材の企画・製造販売を手がける株式会社吉村。1932年創業の老舗企業だ。しかし、お茶のペットボトルが台頭した1990年代、経営は危殆に瀕した。その窮地を救ったのは2005年、三代目社長に就任した橋本久美子氏だった。
橋本社長が最初に着手したのは、社内のすべての会議を改革することだった。会議は会社の縮図ーーそんな経営理念のもと、これまでの経営陣によるトップダウン式をやめ、現場の女性や若手社員の参画意識が高まるよう、会議のやり方を変えていった。
そして、現在ではデザイン性の高い茶器やギフト用パッケージ、茶菓子などヒット商品を次々と生み、知名度を上げている。
会議改革によって会社に新しい風を吹き込み、ひいては働き方改革を率先してきた橋本社長に、会議の重要性について語ってもらった。