大学卒業後、バイオ系企業に就職。入社2年目に上司から突然「漁船に乗ってこい」と言われ、マグロ漁船に乗せられる。そこは、一度陸を離れると40~50日は戻らず、コンビニにも病院にも行けない、ケータイも通じない職場だった。
「マグロ船なんて、借金がある人が乗せられるところだろ~。人生終わったぁ!」と思ったと言う。しかし、齊藤正明氏は、過酷な環境で、生き生きと働く漁師たちの姿を見て衝撃を受けた。
そんなマグロ漁船で得た経験を基に、ネクストスタンダードを設立し、研究者から人材コンサルタントに転身。その漁師姿からは想像のつかない理路整然とした弁舌で、数多くの経営者たちを頷かせていく。
そんな齊藤氏に、マグロ漁船で学んだという、組織でのコミュニケーションのあり方や、ファシリテーターの役割について語ってもらった。