コロナ禍の影響で、テレワークが一気に加速した2020年。そんな状況に先駆けて、2015年に「世界を便利にしてくれるITサービスを弁護士が法律でサポートする」ことをミッションに掲げ、弁護士法人ファースト&タンデムスプリント法律事務所を起ち上げた藤井総弁護士。
「独立するにあたって完全に自分がやりたかった事務所、つまり完全にIT化して、事務所に出る必要がない、スタッフも雇わない、そういうIT化した事務所にしようと思ってスタートしました」
そう語る藤井氏は、テレワークが私たちにもたらす恩恵を信じ、日本全国、そして世界中に所在する各士業や専門家と連携を深め、分野や場所を問わず、ワンストップで多くの企業の働き方改革のサポートをしている。
しかし一方で、いまコロナ禍で半ば強制的にテレワークを始めてみたものの「コミュニケーションが難しい」「労務管理が難しい」「人事評価が難しい」といった困惑の声をばっさりと斬り捨てる。
「それができないと言うのは、マネージメント層の能力の問題です。きちんと成果物や数字で管理してください、となるだけなので、テレワークになったからといって大きな問題が発生したというわけではなくて、前から課題だったのではないかなと思います」
「テレワークだから」という言い訳は、じつは時代の潮流に乗れない企業の体質を象徴しているのかもしれない。
はたして藤井氏が考える「テレワーク時代に変われない企業」の本質とは何か?