プレゼンテーションの「現在」「過去」「未来」~Presentation Fes 2020@Onlineが開催!
会議HACK!がメディアパートナーとして参画する一般社団法人プレゼンテーション協会(代表理事 前田鎌利)。その協会内にあるプレゼンテーション研究所が、11月22日(日)にPresentation Fes 2020@Onlineを開催しました。
コンセプトは「Fes(フェス)」。ビジネスセミナーのように堅苦しい雰囲気ではなく、Fes(フェス)のようにFun(ファン)なイベント。プレゼンテーション研究所の奥部諒氏の、「伝える」ことが苦手というだけで若者にチャンスを失ってほしくないという強い思いから開催に至りました。
フェスのテーマは「現在」「過去」「未来」の三部構成。
「現在」では、12歳で起業し、「“今”をあきらめない社会を作ること」をビジョンに掲げ、事業を展開している加藤路瑛氏。12歳という若さでいかにして起業に至ったか、その道のりをプレゼンテーション。
「過去」では、プレゼンテーション協会代表理事の前田鎌利氏が、元ヤフーのCMO村上臣氏をお迎えし、「伝える」ことについてこれまでの経験をもとに失敗談や葛藤などを本音でトーク。
そして「未来」では、次世代プレゼンテーションの研究開発や表現方法について探求を進めているプロフェッショナルを招き、プレゼンの新しい技術、未来を提示。
モデレーター(司会進行)はプレゼンテーション研究所所長の奥部諒氏と副所長の堀口友恵氏、主任研究員の玉岡靖弘氏が務めました。
プロローグでは、プレゼンテーション協会理事の前田鎌利氏が「伝えることの難しさ」について講演。前田氏は、プレゼンという概念は、アリストテレスが『弁論術』をまとめた紀元前300年からあり、人は今日まで2300年にわたってプレゼンをしてきたと言います。前田氏の言うプレゼンとは、口頭に始まり、文字、絵や音声、動画など、相手が意思決定してくれるための情報伝達のすべてを意味します。
そして、前田氏がプレゼンでもっとも大切にしているのは“念い”。
「伝えたい相手に自分事化してもらうためには、感情を動かしてもらわなければなりません。そのためには、自身の“個”を伝えることがもっとも価値があり、相手の感情を動かします」
前田氏は、阪神淡路大震災、東日本大震災を通じて痛感した「伝えることの難しさ、大切さ」、そして自身がもっとも大切だと実感した念い――「勇気と希望」を伝えていきたいと決心するに至った経緯などを語りました。
現在(いま) ~ Challenging
加藤路瑛氏(株式会社クリスタルロード 取締役社長)
続いてのプレゼンターは、中学生の起業家・加藤路瑛氏です。12歳で起業したという経歴も驚きですが、さらにすごいのは起業してわずか2年で全国に知られるまでに企業を成長させたことです。そんな彼の信念は「“今”をあきらめない社会を作ること」。「子どもの頃から働きたかった。スーツが着たかった」とさらりと言う加藤氏ですが、エネルギーの源になっているのは「思い立ったが吉日」の行動力です。
“12歳の起業家”としてマスコミでも話題にもなった一方、少なからずの心なき誹謗中傷もあったそうです。それでも事業はとんとん拍子で進み、順風満帆に見えました。そんな一見、“怖いもの知らず”の加藤氏ですが、じつは「プレゼンが一番苦痛だった」と言います。
最初は資料をたくさん作って多くの人たちにプレゼンをしていたのですが、人によって評価やアドバイスがバラバラで、混乱のあまり自分を見失いそうになり、プレゼン自体が嫌いになってしまったそうです。
しかし、このままではダメだと思い悩んでいたところ、「よこぜプレゼン部」というプレゼンを学ぶコミュニティを見つけて入部。それが彼の人生を大きく変えました。
それまでテクニック的なことをあれこれ言われてきたのが、「よこぜプレセン部」では否定されたり、ダメ出しをされたりすることはなく、何でも挑戦させてくれる。そして、プレゼンで一番大切なことは「事実と感情」ということを教わったと言います。それまでプレゼンが苦痛だったのは「事実しか伝えたことしかなかったから」と振り返ります。しかし、「感情」を伝えることを知ってからは、プレゼンが楽しくなったのこと。
続いて、校長先生にした初めてのプレゼンから、今日までどのように進化してきたかを実際に使った資料を事例に説明します。
最初はとにかく文字ばかり。正確さにこだわるあまり、詳細にこだわった「事実」だけの資料でした。それがだんだん図表や絵が入り、文字はできるだけ少なくシンプルな形への進化していったのです。「自分が楽しくなければ、伝えたい相手が楽しくなるはずもない」。そんな思いで加藤氏は自身がやりたいことを次々と企画し、プレゼンをしていきました。
そしてたどり着いたのが、現在の事業の中心となっている「感覚過敏研究所」。加藤氏は自らが感覚過敏症の悩みを抱えていることもあり、世の中の感過敏症の人たちに届けたいという強い思いで「意思表示カード」や「せんすマスク」といったヒット商品を開発。いまでは、著書を出したり、「かびんの森」というコミュニティを創設したり、アパレルや脳波を使った研究を始めたりと、「啓蒙」「商品の企画」「研究」を三本の軸に事業を幅広く展開しています。
最後に主任研究員の玉岡氏が、視聴者から届いた質問をいくつかピックアップし、加藤氏尋ねてみました。
Q:「あきらめたいと思ったことはないですか? そんなときはどのようにして乗り越えてきたのですか?」
A:「やっぱり、自分がした仕事に“ありがとう!”と言ってもらったり、励ましの手紙やイラストなどをもらったりするのがモチベーションになりますね。でも基本的にはすべて自分のためになると思ってやっているので、課題がある限り苦痛になることはないですね(笑)」
Q:「これまで一番印象に残っているプレゼンは何ですか?」
A:「当時通っていた小学校の校長先生へのプレゼンです。起業のために初めて作った事業計画書でした。それまで人に何かを伝えるということをやったこともないし、校長先生は遠くから見る存在だったので、本当に緊張しました」
Q:「最後に今日の視聴者の方にメッセージをお願いします」
A:「起業をして一番実感したのは“人は一人で生きていけない”ということ。自分は多くの人に助けてもらったり、励ましてもらったり、教えてもらったりしてここまで来られた。だから、自分も人を元気にしたり、勇気を与えたりしていきたい。プレゼンは相手への贈り物なので気持ちを込めてやれたらいいなと思います」
そう言って締めくくった、14歳の少年実業家の輝く瞳の先に明るい未来が映っていることは間違いありません。
過去 ~ Got through
前田鎌利氏(プレゼンテーション協会代表理事)
村上臣氏(外資系企業カントリーマネージャー)
前田氏が、外資系企業カントリーマネージャーの村上臣氏をお迎えして、それぞれ酸いも甘いも知るプレゼンのプロフェッショナルが自らの体験を通して学んだことを紹介。
ある調査によると「プレゼンが苦手」と言うビジネスパーソンは91%もいると言います。いまではプレゼンのスペシャリトと活躍する前田氏も村上氏も、じつは例外ではありません。
「初めて自分でやったプレゼンでは、“お前、何を言ってるのか全然わかんない”とみんなにバッシングされ、見事に轟沈しました」と、苦笑を浮かべる前田氏。バッシングされた原因は準備不足だったと当時を振り返ります。
前田氏が痛感した「準備不足」について、村上氏は「経験を積めば準備しなくても、自分がカバーできる領域ならある程度引き出しにストックでできる。逆に、いくら準備するといってもストーリーがないとできない。腹落ちする流れがないとうまくいかない」と言います。
前田氏は「企業によってみんな求める回答違うので、場数を踏みながらストックを増やしていくしかない。ストックは人のプレゼンを見たり、映画を観たり、本を読んだりととにかくジャンルにとらわれず情報をインプットすること」だと言います。
前田氏と同様に村上氏もストックを増やすための情報のインプットは欠かせないと言いますが、特に「本屋めぐり」が最大のインプットの場になっているとのこと。
「能動的に興味があることはネットでいいけど、本屋では偶然の出会いがある。女性誌とか自分となるべく関係なさそうな棚に行って、それを脳の筋トレとして自分に課しています。知らないところに飛び込んだほうがいいと思います」。村上氏は自身がプログラマーであったことも、子どもの頃から通っていた図書館や本屋の影響が大きいと言います。
2人ともインプットの重要性を説きつつも、プレゼンが上手になるための近道はないと強調します。もちろんプレゼンの場数を増やせれば一番良いのですが、前田氏はステージに立って聴衆を前に話すことだけがプレゼンの練習ではないと言います。
「僕は強制的にプレゼンの場数を増やして練習してきましたが、そういう機会は自分から積極的にとりにいかないと決して訪れない。一人で黙々と練習しても第三者の評価が得られないし、とにかくプレゼンをする機会をつくることです。遊びでも趣味の話を友だちとするだけでもいいんです。人との対話の中で伝えることが上手な人の話を盗めばいいんです。僕はそうやってひとつずつ自分の中に吸収していった」
一方、村上氏はプレゼンを上達させるポイントは以下の3つあると言い、たとえばディベートをやってみることをお勧めします。
①上手な人の芸を盗む
②ストーリーとロジック
③普段の仕事から始まっている
「配布資料と同じ話をしていては自分がプレゼンしている意味がない。ストーリーだけでもロジックだけでも、聴衆にバリューを与えられない。練習をするならプレゼンではなくてもディベートでもいい。たとえば友だちと“指が6本あったほうがいいか悪いか”をテーマに議論をする。自分の考えと関係なく、6本あったほういい派とないほういい派に分かれて議論する。そうするとロジッックがうまいとか話し方がうまいとか、友だちからフィードバックをもらう。そうやってストーリーとロジックの力をつけていくことだってできるんです」
2人の対談が進む中、視聴者からの質問がいくつか投げかけられました。やはり目立ったのはオンラインでのプレゼンの仕方について。コロナ禍によってオンラインでコミュニケーションをする機会が増えてきたからでしょう。
「オンラインで気をつけていることはありますか?」という問いに、「心を強く」と答えた村上氏。オフラインとオンラインの大きな違いは反応が見えるか見えないか、ということ。オンラインでは直接聴衆の反応が見えにくいため、「誰も聴いていないのではないかと、一人芝居をやっているような気分に陥りがちになる。だから心を強くして、みんなが聴いてくれていると信じるしかない(笑)」。
そのため村上氏は、オフライン以上に小ネタを仕込んだり、YouTuberのようにテンポを速くしたり、面白くしたり、という意識が強くなるそうです。
未来 ~ Future of Presentation
吉藤智広氏(プレゼンテーションデザイナー)
加藤欽一氏(ソフトバンク株式会社)
勝水行義氏(株式会社ピーアンドアイ)
最後のセッションのテーマは「未来 ~ Future of Presentation」。
プレゼンテーションデザイナーの吉藤智広氏、ソフトバンクでVRサービスを手掛ける加藤欽一氏、プレゼンテーションの評価アプリ「プレトレ」を開発・販売する勝水行義氏の3名をお迎えして、未来のプレゼンについて語り合いました。
吉藤氏は、プレゼンテーションデザイナーであり、「Prezi」というプレゼンツールの伝道師として国内外で活躍しています。「Prezi」は立体的かつノンリニアに画像を出したり、縮小拡大したりできるプレゼンツールです。吉藤氏が見せてくれるプレゼンは、まるでSF映画『マイノリティ・リポート』や『007 スカイフォール』に出てくるようなワクワクする近未来的な世界が広がります。
加藤氏は、ソフトバンクでプレゼン、リーダーシップなど社内講師を10年以上の経験を持ち、VRプレゼン研修を開発しています。VRプレゼンの特徴はVRゴーグルを使用してまるで実際に聴衆の前でプレゼンをするような体験ができ、プレゼン後は採点をフィードバックしてもらえます。ゲーム感覚で楽しみながらプレゼンのシミュレーション体験ができるユニークなサービスです。
勝水氏は、プレゼンの評価アプリ「プレトレ」を開発・販売。「プレトレ」は東京大学大学院の山崎研究室と共同研究・開発したプレゼンテーション印象評価AIシステム。プレゼンした動画をWeb環境上でアップロードすると、クラウド上のAIが判定し複数の評価項目でスコア化してくれるという画期的なツールです。
今回登壇された3名の方々が紹介するプレゼンツールはどれも近未来的なツールばかりですが、はたしてテクノロジーの発展によって、今後プレゼン自体はどのように変わるのか、あるいは変わらないのか。日々プレゼンについて考察・研究をする三者三様の未来像について語ってもらいました。
まず加藤氏が教えるVR研修*でのプレゼンテーションは
①声の大きさ
②話すスピード
③アイコンタクト
④ジェスチャー
の4つの評価軸で採点されます。
「習うより慣れろ」を地で行くシミュレーション体験。4つの評価軸で採点してくれるのは、もちろん自分のプレゼンを客観視する点で貴重な体験ですが、目の前の聴衆を前に練習できるので登壇するときの緊張や恥ずかしさに慣れるためには非常に頼もしい支援ツールです。
*
VRプレゼン研修の詳細は会議ハック!の記事「孫正義氏のプレゼンを題材にしたソフトバンクの最先端のVRプレゼンテーション研修」で紹介しているので興味のある方はこちらの記事もぜひ御覧ください。
VR研修は主にプレゼン時の言動が評価軸になっていますが、一方でAIを使った「プレトレ」では、プレゼン動画をアップロードすると、クラウド上のAIが判定し複数の評価項目でスコア化します。動画全体のスコア化の他に、評価項目を時系列のグラフ表示で可視化するため、ユーザーは動画を見ながらプレゼンテーション印象度を把握することができます。
1600本もの優良なプレゼン事例を学習させたAIが普遍的なプレゼンの評価をする一方で、自分が理想とするプレゼン動画をアップロードし、その理想に対して自分のプレゼンがどの程度のレベルなのかも評価してくれます。たとえば「スティーブ・ジョブズのマネをしてみたい!」と思えば、スティーブ・ジョブズのプレゼンを基準に自身のプレゼンの評価をしてもらえるというわけです。勝水氏いわく「スティーブ・ジョブズのレベルになると、みなさん惨憺たる結果にヘコむことになりますが(笑)」とのこと。
加藤氏と勝水氏はプレゼンツールを開発し、企業に教育・指導をする立場ですが、クリエイターとしてプレゼンツールを駆使する立場の吉藤氏は、このような近未来的ツールをどう見ているのでしょうか。
「僕は作り手なのでツールを“選ぶ”立場ですが、今後、プレゼンはますますフラットになって、話す人と聴く人の双方が対話しながら、内容がその場で変わっていくプレゼンになっていくのではないでしょうか。作成した通りのリニアな順番に限定されずに、その場の聴衆との双方向のやりとりを通じてシナリオが変わっていくプレゼンとかが出てきたら面白いですね」
勝水氏は「『プレトレ』はAIでプレゼンを評価するシステムですが、AIが人間のやることをすべて代替してやってしまうことを目指してはいない」と言います。AIの役割はあくまでもアドバイスやコンサルタントに徹するそうです。
加藤(欽一)氏は「先ほど村上さんがおっしゃった“心を強く”というのはすごく共感します。そういう意味でVRの世界で最大の課題は双方向性だと思っています。たとえばアバターになってVR世界に入り込んで仮想空間でのコミュニケーションにおいてバーバル(非言語)コミュニケーションをどうやって実現するか」と言います。
最後に奥部氏が、プレゼンには時代が変わっても、テクノロジーが進化しても変わらない本質があるかどうかについて尋ねました。
これまで世界中の多くの企業と仕事をしてきた吉藤氏は言います。
「世の中に伝えたいことがあれば、テクノロジーで伝えられるようになればそれでいい。人前で出てしゃべるのが大好きな人ばかりじゃないので、いろいろな人たちの伝えたいという人のお手伝いができたらと思っています。プレゼン=プレゼント(贈り物)とは一般的によく言われることですが、僕はプレゼン=プレゼント(そこに存在する)でもあると思っています。AIが進化してもそれは変わらない」と未来を占います。
加藤氏も吉藤氏の言葉に大きく頷きます。
「私も元々プレゼンが苦手だったので愚直にやってきた。練習する機会ってなかなか作れないけど、やっぱり経験は必要。限りなく本番に近い臨場感のある場をテクノロジーで作りたい。プレゼンが練習できるかどうかは環境によって差があるのでVRで平等にコミュニケーションがとれればと思っています」
勝水氏は「人の魅力を上げるためのAIにした」と言う東京大学大学院の山崎先生の言葉を引き合いに、「プレトレ」を使って練習してプレゼンをする人の魅力が上がっていけばうれしいと言います。
3人の言葉からはまさに、前田氏が言う「念い」、少年実業家の加藤(路瑛)氏が言う「感情」、村上氏が言う「ストーリー」に通じる思想が伝わってきます。
それは「念い」だったり、「感情」だったり、「ストーリー」だったり、「贈り物」だったり、「そこに存在するもの」だったり…。人によってその形はさまざまですが、どんなにテクノロジーが発達してコミュニケーションのあり方が変化しようとも、2300年前のアリストテレスの時代から今日まで、プレゼンが「人に伝え、人の心を動かす」ことに変わりはないということでしょう。
「また開催できたら、今日以上に面白いと思ってもらえるようなフェスをオフラインでもやりたいですね。皆さん今日は本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!」
最後にプレゼンテーション研究所所長の奥部氏が挨拶をして、4時間にわたるフェスは幕を閉じました。
配信会場:情報経営イノベーション専門職大学
運営:一般社団法人プレゼンテーション協会
- 前田鎌利(まえだ かまり)
- プレゼンテーションクリエイター・書家。一般社団法人プレゼンテーション協会 代表理事、株式会社 固 代表取締役。一般社団法人 継未 代表理事。情報経営イノベーション専門職大学 客員教授。東京学芸大学卒業後、光通信、ジェイフォン、ボーダフォン、ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)と17年にわたり通信事業に従事。2010年にソフトバンクグループの後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1 期生に選考され、初年度第1位を獲得。孫社長が行うプレゼン資料作成にも参画。ソフトバンク子会社取締役や、ソフトバンク社内認定講師(プレゼンテーション)として活躍したのち、2013年12月にソフトバンクを退社。独立後、多方面にわたり年間200社を超える企業においてプレゼン研修・講演、資料作成、コンサルティングなどを行う。
- 加藤路瑛(かとう じえい)
- 株式会社クリスタルロード 取締役社長。中学3年生。12歳のときに起業。代表権を取れない年齢のため、親が代表取締役、子どもが取締役社長になる起業スタイルを「親子起業」と名づけ、子どもの起業や親子起業の面白さを伝えている。「今」をあきらめない社会を作ることをビジョンに掲げ事業を展開、メディア出演や講演活動も行っている。現在は感覚過敏研究所を立ち上げ、感覚過敏がある人たちが暮らしやすい社会を作ることに力を注いでいる。
- 村上臣(むらかみ しん)
- 外資系企業カントリーマネージャー 元ヤフー CMO。青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。2000年、株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。2011年に一度退職した後、再び2012年4月からヤフーの執行役員兼CMOとして、モバイル事業の企画戦略を担当。2017年に7億600万人が利用するビジネス特化型ネットワークのリンクトイン(LinkedIn)日本代表に就任。複数のスタートアップの戦略・技術顧問も務める。
- 吉藤智広(よしふじ ともひろ)
- プレゼンテーションデザイナー / Prezi Expert。会計事務所勤務、ローカリゼーションスペシャリストを経てプレゼンテーションデザイナーとして独立。2014年、日本人で初めてPrezi Expertの公式認定を取得。2015年~2017年はシンガポール、2018年~日本を拠点に活動。国際サミット、カンファレンスをはじめイベントや展示会など、国内外のプレゼンテーションデザインを数多く手掛ける。プレゼンテーションデザインの国際コンテストPrezi Awards 2018および2019において、最高栄誉にあたる”Prezi Expert: Best Overall” を2年連続受賞。著書に『Preziデザインブック』『Preziで極めるビジュアルプレゼンテーション』(共に日経BP社)、『伝わるプレゼンの法則100』(大和書房)。
- 勝水行義(かつみず ゆきよし)
- 株式会社ピーアンドアイ。イノベーションビジネス本部 本部長。東京理科大学卒業。2018年新たにイノベーションビジネス本部とCo-Creation部を立ち上げ、2019年月に「ブレトレ」をローンチ。
- 勝水行義(かつみず ゆきよし)
- Logicool Spotlight Ambassador/東京大学大学院修了。国際系カンファレンスでの登壇者のプレゼンコーチ、代表等を経て東京大学大学院に進学。理論と実践の両方向からプレゼンテーションを探求している。 現在は、外資系IT企業にてプロダクト企画に携わる傍ら、プレゼンテーション協会の公認パートナー及びプレゼンテーション研究所所長として活動している。
- 堀口友恵(ほりぐち ともえ)
- 一般社団法人 プレゼンテーション協会 専務理事。プレゼンテーション研究所 副所長。株式会社 固 プレゼン資料ディレクター/スライドデザイナー。ソフトバンク社員時代に述べ500社に向けて、IT技術を伝えるセミナーを開催。伝わるプレゼン資料の作り方を多くの方に伝えるべく、現職へ。累計10万部を突破した「プレゼン資料のデザイン図鑑」[パワーポイント最速仕事術](前田鎌利著・ダイヤモンド社)のスライドデザイン担当。
- 玉岡靖弘(たまおか やすひろ)
- プレゼンテーション研究所 主任研究員。大学では経営学(戦略論、組織論)を専攻。産学連携プログラムにて1部上場企業へビジネスプランの提案を行う。2015年4月にソフトバンクへ入社、法人営業に従事(AI等の新規事業を中心としたトップ商談向けのシナリオ、資料作成)を行う。2018年4月よりAI特化型インキュベーターであるDEEPCOREに参画。
- 一般社団法人 プレゼンテーション協会
- 一般社団法人 プレゼンテーション協会は「社内プレゼンの資料作成術」「プレゼン資料のデザイン図鑑」(ダイヤモンド社)などの著者で、年間200社以上に講演・研修を開催する前田鎌利氏が設立し、2019年11月よりビジネスや教育現場でのプレゼンテーションスキルの向上および普及を目的とした団体。ビジネスパーソンをはじめ、ご自身が伝えたいことを相手に伝えるようにするために、多くの参画企業と共に日本のプレゼンテーションを高めるためのスキルの普及・啓発を行います。
HP:https://presen.or.jp/
文・写真:鈴木涼太