ブレストのルール

ブレストのルールアイデアプラント代表 石井力重

自分の頭を使うときに、思考を創造的な方向にガイドしてくれるものがあったら便利ですよね。

「ブレストの4つのルール」というものがあるのですが、その本質は創造的イマジネーションへのガイドなのです。

①質より量
②批判禁止
③自由奔放(あるいは、突飛さ歓迎)
④他の人に便乗(あるいは、結合改善)

ここでは、オズボーンの考えを大幅に意訳して、ほかの研究者の考え方のエッセンスも踏まえたうえで紹介します。

①まずは徹底的にアイデアを出し尽くす。そこからさらに出す。
(発想の特性・・・すべてを吐き出すと新しいアイデアが浮かぶ余地が生まれる)

②他人のアイデアを非難しない。良いところだけを見つけて言うようにする。
(発想の特性・・・誰もが思いついたことを言いやすい雰囲気になり、創造性が高まる)

③できるかどうかわからない未成熟なアイデアも、突飛なアイデアもかまわず出す。
(発想の特性・・・そのままでは使えないアイデアであっても、場に新規性や多様性をもたらす)

④出たアイデアを面白がる。その面白い要素をもとにさらにアイデアを出す。
(発想の特性・・・1つのアイデアから魅力的な要素を見出すと、さまざまな可能性を探索する)

この本質は、複数の人がいる場面だけでなく、自分1人でアイデアを考えるときにも使えます。

※当コラムは著書『使えるアイデアがあふれ出る すごいブレスト』を基に補筆したものです。(出典:04-02)

石井 力重(いしい りきえ)アイデアプラント
アイデアプラント代表/早稲田大学・奈良女子大学 非常勤講師(デザイン論、創造学)/日本創造学会 任命理事。アイデア創出ツール開発、アイデアワークショップ、創造研修やアイデアの講義、創造技法の研究をしている。東北大学 大学院修了後、メーカー系商社に5年勤務、同大2つの大学院(工学、経済学)博士後期課程にて創造工学を研究後に退学、NEDOフェローとして大学発ベンチャーに3年駐在。2009年にアイデアプラント設立。研修を実施した企業、教育機関は600件以上でのべ2万人以上が参加。開発したアイデア創出ツール「ブレスター」が みやぎものづくり大賞受賞。発想を引き出す専用メモ紙「nekonote」が日本創造学会 学会賞受賞。NHK「おはよう日本」にて「アイデアトランプ」をはじめとする複数の製品が紹介された。著書に『アイデア・スイッチ』(日本実業出版社)、『すごいブレスト』(フォレスト出版)。

この記事の連載・シリーズ

あわせて読みたい

240527_会ドバナー
「会議HACK!」とは?

人気記事ランキング

最新インタビュー

新着記事

タグ

PAGE
TOP