本記事では、開催形式に関わらず活用できるナレッジを「企画方法」と「運営方法」に分け2回の記事に渡ってご紹介します。
開催方法の特徴を活かす
はじめに、イベント・セミナーの開催方法の特徴を整理してみましょう。
オンライン形式は、大人数でどこからでも参加できることが大きな特徴です。一方で、グループワークなどの行いづらさを感じる方は多いのではないでしょうか?
また、対面形式は参加できる人数は限られるものの、簡単に参加者同士のコミュニケーションができ、手を動かしながら学べることがメリットです。
ハイブリッド形式は、参加者が参加方法を選べるようにすることで双方の良い面を活かせますが、開催難易度は高いと言えるでしょう。
実施するイベント・セミナーに合った開催形式を選ぶことは大切ですが、それだけではありません。参加者の満足度を高めるためには、登壇内容だけでなく、登壇者と参加者、ないしは参加者同士のコミュニケーションを生み出す仕掛けが大切です。
今回は、そもそもイベント・セミナーを企画をする段階で外してはいけない3つのポイントをご紹介し、次回の記事でコミュニケーションを活性化する実際の運営方法をお伝えします。
イベント・セミナー企画で外せない3つのポイント
- ①開催目的を明確にする
- セミナー企画の初めにイベント・セミナーを開催する目的を明確にしましょう。
そのイベントやセミナーを開催することで何を実現したいのか、開催後の成果として何を期待するのかを事前に整理し、言語化します。
開催目的を明確にしなければターゲットが定まらず、ターゲットが定まらなければ参加者の学びになる内容を作ることは難しくなります。目的意識を持って企画・運営を行いましょう。
- ②目的に紐づくターゲットを考える
- 目的が定まったらターゲットを見極めます。どんな悩みを抱えている人に参加してもらいたいのか、どんな人に向けたイベントなのかを明確にし、ペルソナを考えてみるのがおすすめです。
▼詳しくはこちらの記事で紹介しています。
ターゲットユーザーはどんな人?よりリアルなユーザー像を作りあげるペルソナ法
ペルソナはターゲット層に当てはまる人物像のことで、年齢や性別、ライフスタイル、行動パターンなど様々な要素を細かく設定します。行動を分析し、悩み、ゴールを設定することでターゲットが何を求めているのか、本質的なニーズは何かを考えます。
自社の顧客に向けてのイベントと新しく認知を広げるためのイベントの内容は大きく異なるはずです。ターゲット層を明確にすることによって、どこで参加者を募るのか、どのような内容にするのかをイメージしやすくなります。
- ③参加者の課題を発見
- ペルソナを設定したらカスタマージャーニーマップを作成してみましょう。
カスタマージャーニーとは「ユーザーの旅」を意味し、商品・サービスをユーザーが発見、購入し、企業の顧客になるまでの流れのことをいいます。カスタマージャーニーマップは、この流れをユーザーの心理や行動の変化とともに時系列で並べたものです。
イベント・セミナーへの参加を決めるまでの行動と心理、イベント・セミナーへの参加後の行動と心理をあらかじめ想定しておきましょう。また、販売プロセスの中でイベント・セミナーを取り入れる場合には、どのような顧客の変化を期待するのか考えておくことも大切です。
参加者の行動や心理を細かく考えることで、参加者が抱く疑問をあらかじめ発見し、解決策を練ることができます。企画段階から課題の発見、対策を行い参加者満足度の高いセミナー作りに活かしましょう。
▼こちらの記事ではカスタマージャーニーマップについて詳しく紹介しています。
カスタマージャーニーマップのテンプレートを紹介! 基本の作り方も
▼他参考記事はこちら
【初心者必読】成功するイベント・セミナーの作り方
企画から運営までできるオンラインホワイトボード
このようなイベント・セミナーの目的や参加者の分析を行う際、オンラインホワイトボードを活用すると便利です。
オンラインホワイトボードは、従来のホワイトボードと同じように付箋や写真を貼ったり、図形を作って情報を可視化することができるデジタルツールです。
テンプレートを使ってペルソナや、カスタマージャーニーの設計を行いましょう。
どこからでもボードにアクセスすることができ、使ったボードがそのまま残せるので企画検討から運営まで、資料やワークなどを一括管理することができます。
最後に
今回はイベント・セミナーの企画方法について、ご紹介しました。
参加者満足度の高いイベント・セミナーを開催するためには、開催形式だけでなく、ポイントを抑えた企画が大切です。皆様のイベント・セミナー企画にぜひ生かしていただければと思います。
次回は、コミュニケーションを生むための「運営方法」についてご紹介いたします。
- Strap Magazine編集部
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