会議にまつわる、あるあるを川柳にする「会議のオキテ」。
会議になると本質の議題に関係なく、自分をアピールする目的だけで、自慢話を長々としてしまう人。場合によっては、ほかの人をおとしめる人だっています。会議中にこういう「オレ自慢」に出会ってしまった場合、どう対処すればいいのでしょうか。
人をおとしめてまで「オレ自慢」をする人
あなたの会社にもいませんか?会議になるとやたら武勇伝を語りたがる人。特に自分の優秀さをアピールしたいあまりに、人をおとしめる人もいます。
「あいつのミスをオレがフォローしたから危機を乗り越えた」とか「オレのプレゼンが響いたから受注できた」とか。
みんなの貴重な時間を使う会議は、自己アピールをする場ではありません。
武勇伝を語る人には、みんなの参考になる成功事例を話してあげているという意識があります。しかし、武勇伝だけをかいつまんで話されても、みんなの役には立ちません。
そのときの状況をもっと詳細に論理立てて話すべきでしょう。さまざまな要素が絡んでの結果ですから、聞いた人も単純に成功事例を真似したところで参考にはならないのです。
会議でこういう「オレ自慢」に遭遇した場合、上司ではもちろん注意もできません。
そんなときは、さりげなく議題を変えて違う人に話をさせるという手もありますが、毎回それをやると「あいつはいつもオレの話の腰を折る」と、目をつけられてしまいます。
ではいったい、どうすればいいのでしょうか。
おだてるフリして追及しよう
問題の「オレ自慢」に遭遇した場合、違う議題をぶつけてみましょう。
みんなの役に立つ議題に変えるのです。そうすれば「オレ自慢」は、「ああ、オレの話がもっと聞きたいのか」となって、ご機嫌になって話してくれるでしょう。
どんな話をふるのか?
それは、自分が聞きたいと思うことで、みんなの役に立ちそうなことなら何でもいいのです。
聞くコツは「数字」と「理由」です。
武勇伝は話を膨らませて盛っている可能性もあるので、数字と理由を持っていない「オレ自慢」は、答えに窮することがほとんどです。そうなれば黙ってくれます。もし、数字と理由の説明があれば、それは役に立つ話になるのでみんなハッピーです。
客観的な数字と理由は嘘をつきません。そして、それはビジネスの成功の根拠を提示してくれます。費やした日数と稼働時間、人材の原価、売上、利益率など、聞けることはたくさんあります。「なぜそのとき、そういう判断や決断をしたのか?」という理由も同様です。
数字と理由を尋ねれば、あなた自身も「仕事に意欲的で意識の高い人」として、みんなから評価されることは間違いありません。
もちろん、あなたが会社にした最大の貢献は、会議の時間を上司の武勇伝で無駄にしなかったという点です。
文・会議HACK!編集部
イラスト・タナカケンイチ