会議にまつわる、あるあるを川柳にする「会議のオキテ」。
会議で決まったはずのことが、上司の鶴の一声で白紙に戻る。「俺は会議には出られないけど、全部君たちに任せたよ」って言ってたはずなのに…。そんな理不尽な経験はありませんか?会議のために割いた時間や労力が、すべて無駄になるのを防ぐためには、どうすればいいのでしょうか。
放置プレイヤーの無能上司
忙しいのを理由に、突然会議をすっぽかしたり、「任せるからやっておいて」と丸投げしたりする、放置プレイヤー上司。そのくせ、結果だけにはこだわるので、後出しジャンケンも大好きです。任せたはずの会議で決まったことを一蹴したり、覆したりする…。まったく困ったものです。時間と人のマネジメントができていない、ダメ上司の典型ですね。でも、こういう上司は意外に多いもの。彼らが日本の労働生産性の低下を招いているのは、紛れもない事実でしょう。
すべて任せると言って、会議にも出ない。そして、いろいろと決まったあとで「いや、それじゃダメだろう」とか「なんでそういう話になるんだ?」とか「こうすべきだろう」とか言ってこられると、「最初から言えよ」「だったら会議にちゃんと出ろよ」と、文句のひとつも言いたくなりますよね。
しかし、絶対的な権限を持つ上司ほど、平気で決まったことを覆したりして、人の時間を無駄にさせます。だからといって、下手に逆らうと嫌われたり、倍返しで痛い目に遭ったりするので気を付けましょう。
先手必勝!長期戦で臨む
では、そんなダメ上司への対応策はあるのでしょうか?
それには、やはり先手を打つしかありません。まず会議を始めるまえに、メールなどで証拠を残しておきましょう。事前に会議のアジェンダ(議題)を渡して、「今回の会議では、こういうテーマで話し合って、○○について決めたいと思います。ご確認をよろしくお願いします。何か問題があれば、会議前の○○日○○時までにお返事をください」とメールで送っておきます。個人宛てのメールだと隠蔽されるおそれもあるので、できれば同じ部署やプロジェクトチームなど、なるべく多くの人と共有しておきましょう。
とにかく「なんでそんな話になるんだ?」と言わせないようにします。いくら事前に確認しておいても、無視する上司もいます。しかし、何度も確認の依頼を続けていけば、ダメ上司も返事をしないのはまずいということに、さすがに気付きます。周囲の評判も気になり、徐々に肩身が狭くなることを感じ始めます。
ですので、長期戦を覚悟で、しつこく何度も確認依頼を突き付けましょう。確認は本来、上司の仕事なので、ダメ上司もすべてを無視するわけにはいきません。
会議のすっぽかし常習犯や、返事をしないノーレス上司はたいてい確信犯なので、とにかくしつこく確認させましょう。それが、どんでん返しと労働生産性の低下を防ぐ唯一の方法なのです。
文・会議HACK!編集部
イラスト・タナカケンイチ